2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K01631
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
中山 惠子 中京大学, 経済学部, 教授 (90207944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 正敏 中京大学, 経済研究所, 研究員 (30121396)
松本 昭夫 中央大学, 経済学部, 教授 (50149473)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 森林環境税 / ノンポイント汚染 / 森林涵養 / 非線形経済動学 / 水源保全 |
Outline of Annual Research Achievements |
① 既存の文献・資料の収集・整理、NPS汚染の実態把握 ② 国内外の森林環境税の実態(課税方式、使途、政策) ③ 現行課税方式・森林涵養政策を理論モデルにより評価 ④ 費用負担面からの望ましい税制・政策の提言 ⑤ 環境課徴金政策によるNPS汚染削減条件の導出、を当初より課題としてきた。①、②は調査作業が主体となり、ほぼ終了したため、初年度より継続的に研究している③~⑤の部分を今年度は研究の主軸とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・2021年2月に、単著『わが国の森林環境税 -恒久的な水源涵養の保全に向けて』を発刊することができた。これにより、当初、課題としていた関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけはほぼ終了したため、①および②は計画以上に進んだといえる。 ・主に、③および④に従事していた共同研究者であった白井正敏教授が、2020年4月に退職を機に体調を崩されたことにより共同研究者を今年度よりはずれることとなったが、もう一人の共同研究者である松本昭夫教授とは、オンラインで常時打ち合わせを実施し、研究に支障は生じていない。③、④に関しても、十分、討議を重ねている。 ・⑤に関しては、継続的に共同研究者である松本昭夫教授と研究を行い、いくつか成果の発表にも至っているため、今後、さらに研究を進める予定である。 ・但し、COVID-19の蔓延により、予定していた海外出張がすべて中止となったため、研究費が使用できていない。 以上から、概ね順調と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19により、予定していた海外出張が中止になったため、今後は、外国の出版社からこの研究に関する著書を出版し、予定していた学会発表等の代替とするつもりである。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により参加を予定していたすべての国内、国際学会および研究会が中止にとなったため、旅費、人件費等の支出を行うことができなかった。研究に必要な書籍・機器備品等の購入は、他の研究費で充当したため、次年度使用額が生じた。2021年度はいくつかの国際学会、および国内学会において報告を予定しているが、COVID-19の影響によりon-lineでの実施となる可能性もあり、必ずしも確定した計画とはいえない。
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Research Products
(2 results)