2020 Fiscal Year Research-status Report
医師の地域偏在と公的医療保険制度に関わる理論・実証研究
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18K01632
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
相浦 洋志 南山大学, 経済学部, 准教授 (50511177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高久 玲音 (タカクレオ) 一橋大学, 国際・公共政策大学院, 准教授 (80645086)
内藤 徹 同志社大学, 商学部, 教授 (90309732)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 医療・介護の地域偏在 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、医師の地域偏在を是正するための手段として公的保険制度に着目し、「医師の地域偏在を解消するためには公的保険制度がどのようにあるべきか」を核心となる学術的な問いとしている。 令和2年度は、本研究課題に関連する論文を1本公刊した。この論文では、徳島県の救命救急拠点の配置に関わるものであり、発病から30分以内で救命救急病院に到達できるエリアを特定し、そのエリア内でどれほどの人口をカバーできるかについて調査した。その結果、徳島県内で急病した際、救命が困難となるエリアが存在することを明らかにした。このことから、医師のみならず救命救急拠点についても偏在があることが分かり、それを解消するための公的な整備が必要なことを確認した。また令和元年度、国際学会において、子ども医療費助成制度の拡大が小児科クリニックの開設にどのような影響を与えるかに関して報告を行った。その時の議論を再検討し、分析をより精緻化させたものを、医療経済で権威のある国際学術雑誌に投稿した。 令和2年度は、上記のような成果があったものの、Covid-19により教育など研究以外の業務で忙殺された。また、研究分担者との協働にも制約が課せられた。そのため、研究の進捗が当初の予定に比べ大きく遅れた。そのため、令和2年度は本研究課題の最終年度であったが、完了を1年延期させることにした。研究期間を1年延長させることで、令和2年度で行えなかった分析を完遂させたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Covid-19により、教育などの研究以外の業務が大幅に増加し、研究計画が予定よりも遅れが生じてしまった。研究期間を1年延長させることにより、研究を計画通りに完了させたい。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度に行えなかった理論研究、実証研究で得られた帰結について、国際学術雑誌にてその成果を公表することを目指す。
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Causes of Carryover |
Covid-19により研究に遅れが生じた為である。この次年度使用額を本来令和2年度に行うはずであった研究の遂行経費に充てたい。
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