2019 Fiscal Year Research-status Report
Empirical Studies for the Perspective on Female Career in STEM
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18K01652
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
武内 真美子 九州大学, 男女共同参画推進室, 准教授 (80737742)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 国際比較 / 学業パフォーマンス / グローバル化 / 海外勤務経験 / 専門性の格差 / 賃金格差 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度からの継続した研究課題について、今年度は主に研究成果の発表に重点を置き、他の研究者との情報交換やコメントを基に、分析の課題や改善点などを抽出して論文の改訂を進めた。 まず、アジアの主要都市の高学歴者労働者を対象とした年収の決定要因に関する比較分析研究については、秋季の日本経済学会に採択された(学会の開催は天候の事情により中止)。この研究はディスカッションペーパーとして投稿することによって他の研究者からもコメントをいただいている。また、学生の成績の決定要因に関する分析を行った研究では、春季の日本経済学会(於:武蔵大学)にて報告を行い討論者、参加者からのコメントを元に改訂を行った。さらに、語学力、海外勤務、留学等と年収の関係を検証した論文については査読誌に投稿後改訂中である。また、この研究成果については、日本労務学会(於:慶應義塾大学)および経済統計学会研究会(於:大阪経済大学)にて報告を行い討論者、参加者から有意義なコメントを頂戴した。最後に、専攻リターンを計測する分析結果について日本キャリアデザイン学会(於:学習院大学)で報告を行い、研究成果の一部を紀要に掲載した。この研究成果についてはさらに改訂し、学術論文としての完成度を高める予定である。 これらの進捗以外に、過去5年程度の高等教育機関における女性活躍推進およびその支援状況についてのヒアリング調査、現地調査、情報収集活動を報告書としてまとめた。また、学会以外にも各種シンポジウム、セミナー、研究会にも積極的に参加することに努め、経済学者をはじめ、社会学、心理学、経営学、教育学分野の研究者からも知見を得る努力をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内の学会で数回、成果を報告できており、一部の成果はジャーナル、ディスカッションペーパーへ投稿できている。
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Strategy for Future Research Activity |
まだ成果を発表できていない研究課題を抱えており、速やかに発表できるように努める予定である。
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Causes of Carryover |
年度末に国際学会での報告等を計画していたが、所属機関から海外渡航の自粛要請があったため取りやめた。また、所属機関の変更等の事情から手続き上2か月以上、研究費の執行ができなかった。次年度より分析データの購入、研究に使用するソフトの購入等に費用をあてる予定である。
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Research Products
(6 results)