2019 Fiscal Year Research-status Report
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18K01668
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松本 睦 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (00253766)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 論文作成・掲載 / セミナー開催 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)論文に関しては,海外学術雑誌に1本掲載:Production inefficiency, cross-ownership and regional tax-range coordination, Economics of Governance Vol. 20, 371-388. 資本配分非効率性を軽減するための地域間協調について,従来の研究では「資本輸入地域と輸出地域との間で政策協調が必要」とされてきたが,上記論文は「輸入地域のみによる協調」あるいは「輸出地域のみによる」協調によっても同様の子儒家が得られることを示したものである. (2)Discussion Paperを1本作成:Tax competition, Tax exporting and Public-input Provision. EEU discussion paper series, 19-06.この論文は租税競争と租税輸出とが共存する場合に,公共要素供給にどのような影響が生ずるかを検討したものである.結果として,基本的に資産保有にhome-biasが存在する場合,租税競争の歪みの方が大きくなることが示されている.本論文は,更なる改善を行った上で投稿する予定である. (3)本課題に関するセミナー「租税競争の最前線」を2020年1月29日に開催した.報告者・輪台は以下の通り: 岸下大樹(東京大学経済学研究科博士課程)「Tax competition and political agency problem」;小川光(東京大学経済学研究科教授)「Globalization and attitude a toward neighboring countries: tax competition approach」 参加者は計15名であり,活発な討論が行われた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目標としていた「論文の雑誌掲載」が達成され,前年度に開催できなかったセミナーも実施することができた.この意味において「順調に進展」と言える.他方で,今年度から所属大学が変わった関係で,図書の調達について全く実施できていない.そもそも,当初予定していた書籍調達が不要となってしまったケースが多く,整理が完全にできていない状況にある.予算消費に少なからぬ影響が出ている状況にある.
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Strategy for Future Research Activity |
本課題の軸は「論文作成・投稿」と「セミナー開催」である.前者はこれまで通り進めるが,後者はコロナウィルスの状況で,実施予定を組むことができない状況にある.当初の計画に沿った適正な予算消化が困難になる可能性が高く,早急に対応策を検討する必要がある.
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Causes of Carryover |
2019年度から所属大学が変わったために,図書経費を消化していない.(当初予定していた調達計画が不要になったケースが多数)このため,予算消費可について別途消化プランを設定している.(旧式化した数値計算ソストの更新等)
他方,セミナー開催が1つの柱であった研究計画であったが,コロナウィルス問題のために実施不可能となる見込みであり,この点についても予算配分計画の見直しが必要であると思われる.
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Research Products
(2 results)