2021 Fiscal Year Research-status Report
The Empirical Analysis of Cross Border Bank Flows from Network Perspective
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18K01689
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
山本 周吾 立教大学, 経済学部, 准教授 (70593599)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 国際資本移動 / 過剰流動性 |
Outline of Annual Research Achievements |
英文の研究書がSpringer社から“Global financial flows in the pre-and post-global crisis periods”のタイトルで出版されるが、私は“Offshore Bond Issuance and Noncore Liability in BRICs countries”というタイトルで一つの章を担当した。なお、この書籍は査読付きであり、神戸大学の国際金融研究部会のメンバーによる分担執筆となっている。 この研究の内容は以下の通りである。世界金融危機以降の米国を中心とする先進諸国の金融緩和政策によって、国際金融市場に過剰流動性が生まれて、それが資本規制があるにも関わらず、ブラジル、ロシア、インド、中国のBRICs諸国に流入した影響を実証分析によって明らかにした。現在、米国の中央銀行であるFRBは、米国国内のインフレ率の急上昇を受けて、金融政策を急激に引き締めている。その結果、新興国では資本流出圧力が高まっている。本研究の成果により、資本規制をしているにも関わらず、RICs諸国も資本流出圧力にさらされており、国内金利の引き上げなどの対策が必要であることが示されている。 Springer社は海外の主要な研究関連の書籍の出版社である。Springer社の研究書籍に研究成果が掲載されることによって、本研究の内容を広く海外に発信することが期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の英文の研究書の出版が決定したことにより、これまでの研究成果を公表することができるようになったため。
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Strategy for Future Research Activity |
より詳細なデータベースを購入することによって、これまでの研究成果をより深めて、海外査読付き雑誌に研究成果を投稿する予定。
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Causes of Carryover |
新型コロナ危機のために海外の研究会・学会に出席することができなく、旅費が使用しなかったため。ただし、2022年度は旅費を使わないことを想定している。 経費の使用計画であるが、研究を進めていく中で、質の高いデータベースが必要になったので、複数のデータベースの購入を計画している。
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Research Products
(1 results)