2021 Fiscal Year Research-status Report
看護師の職務継続に関わるレジリエンス向上のための支援プログラムの構築
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18K01758
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
田中 広美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50404819)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 臨床看護師 / 職務上の困難 / レジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は病院に勤務する看護師のレジリエンス向上のための支援プログラムを構築しストレスマネジメントの能力と組織のエンパワメント力に働きかけ、気分や精神的健康度などの心理的負担を軽減することを実証的に示し、その効果を検証することである。 2021年度は新型コロナウィルス感染の影響により、感染予防の観点から施設への外部者の入館許可がでず、予定していた研修が中止となった。また、同様の理由から新規の施設開拓ができなず新規の研修も実施できなかった。 研修を予定していた施設とは、研修が再開できるようになった時点で日程調整を行うことになっている。2021年度においては、支援プログラムで使用する講義内容が対象者に伝わりやすくるため、イラスト作成を専門家に依頼し検討・吟味し整えた。また、レジリエンスや困難に関する文献や書籍などを新規に取り入れ、知見を広げた。看護系学会にオンラインで参加し、新型コロナウィルス感染対策への取り組みにより、看護師がこれまでになり状況への対応で困難に直面し疲弊していることがわかった。先行きが見通せない実践の中でも抱える困難の根源は不変であると考えている。本来であればこのような疲弊している看護師のケアの一環として取り入れられるべき研修であるが、施設の研修も中止になっている状況で外部講師が介入する限界を感じている。2022年度は徐々に社会活動ができるようになり、感染防止対策を取りながらであれば受け入れ可能な施設も見込めることから、研修を可能な限り実施していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の対策により、研究対象施設への部外者の入館ができず、講義や調査ができず研究遂行に支障が出たため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画では、研究協力施設にて講義および調査を実施し2021年度が最終年度となる予定であった。しかし、施設での研修予定に組んでいただいても実施に至らなかったため、1年延長し2022年度も講義・調査を実施する予定としている。
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Causes of Carryover |
2020年度に引き続き2021年度も、看護師を対象とした研修を計画していたが、集合形式の研修自体が全面中止となり、外部者が病院に立ち入ることが出来ない状態であったため、研修が実施できなかった。2022年度は徐々に外部関係者の受け入れを緩和していくことが予想され、感染予防対策を取りつつ研修実施にむけた調整を行っていく。
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