2023 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of a support program for nurses to improve their resilience regarding job continuity.
Project/Area Number |
18K01758
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
田中 広美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (50404819)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 看護職者 / 職務 / レジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は病院に勤務する看護師のレジリエンス向上のための支援プログラムを構築することであり、その成果としてストレスマネジメントの能力と組織のエンパワメントに働きかけることができると考えた。しかし、看護部主催の研修プログラムは年間予定として体系的に組まれており、単発での実施が受け入れ可能となりやすいことがわかった。当初の計画ではアクティブラーニングを併用する予定であったが、COVID-19感染対策により外部者の立ち入りや接触、会話が制限されたため、変更を余儀なくされた。当初の計画通りに研修を開催することはできず、どの病院も同様の状況にあったが協力施設は1か所、合計5回、状況の変化に合わせ可能な範囲で開催することができた。COVIDO-19感染対策の渦中にいた看護者が多い時期でもあり施設のニーズに合わせて経験年数を限定せずに研修対象者を受け入れた。 研修にむけて先行研究や自身の研究成果およびレジリエンスを理解するための文献を収集・分析した。内容として看護師を取り巻く困難の状況や身体・心理に及ぼす影響、レジリエンスの基本的な理解、対処行動について具体的な知識の提供を行った。そのうえで自身が置かれている状況への気づきやメンタルヘルスへの意識づけとなるようにレジリエンス向上のための研修とした。 対象となる看護師の経験年数や職務は多岐にわたっていたが、研修受講後の反応は好評であり、レジリエンス向上にむけた成果は一定程度得られたと考える。 課題としては、本研究の取り組み時期とCOVID-19感染対策が盛んに行われた時期が重なり、病院への出入りが制限され研修も中止を余儀なくされることが多かった。そのため協力が得られた施設は1か所のみであった。現時点で評価まで至らないが今後も継続して研修を開催し成果を確認していく。
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