2018 Fiscal Year Research-status Report
An Empirical Research on Japanese Entrepreneurs in South East Asia
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18K01762
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Research Institution | Asia University |
Principal Investigator |
佐脇 英志 亜細亜大学, 経営学部, 教授 (20780985)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ASEAN / 日本人起業家 / スタートアップ / アントレプレナー / 国際経営 / アジア / イノベーション / ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度となる平成30年度は、実態把握のために数多くの日本人起業家と面談する。東南アジア各国の経営環境の違うところで、どのような面で苦労して事業を立ち上げてきたか、ビジネスチャンスと脅威を明確にする。ここでは起業家の重要な要素であるイノベーションの見地から分析を行う。すなわち、イノベーション理論を使って起業家がどのようなイノベーションを起こして起業に至ったかを分析する。起業家は、どのような機会「7つの機会」(ドラッカー1985)を活かして起業に繋げているかを分析する。また、何の、どのようなイノベーションを引き起こしたかについて、「5つの類型」(シュンペーター1977)を使って分類し分析する。さらに「新興国Startupの3つのイノベーション」(①タイムマシーン経営②ピボット戦略③リープフロッグ戦略)の観点からも分析を試みる。最近のイノベーションであるフィンテックやシェアリングエコノミーに関しての、東南アジアの起業家の実態も調査する。 以上の研究計画に対し、研究成果の概要に関しては、①インタビュー(面談)実績、②研究学会発表実績、③投稿出版実績に分かれる。 下記出張により、48人の在ASEAN日本人起業家との面談を行った。平成30年5月10日 ~ 平成 30年5月 13日フィリピン出張:フィリピン起業家7人面談、平成30年8月15日 ~ 平成 30年8月 23日タイフィリピン出張:タイ起業家3人、フィリピン起業家9人面談、平成30年8月26日 ~ 平成 30年9月3日カンボジア出張:カンボジア起業家8人面談、平成31年2月19日 ~ 平成 31年2月 28日タイシンガポール出張:タイ起業家5人、シンガポール起業家16人面談
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究、「東南アジアの日本人起業家の実証研究」の研究概要(4年間)は、 4年間で、9か国62社62人の起業家を対象に、3つの主題(①イノベーション、②問題解決、③ネットワークと学習)について、調査研究し、新しいビジネス潮流を明らかにし、一般化を試みる。 とするものである。 これに対し、4回の海外出張で精力的に活動をすることにより、既に、48人の在ASEAN日本人起業家との面談を行った。4年間の計画に対し、77%達成。年換算で、200%(48人/23人)の達成率となる。本件は数だけの問題ではなく、足を使って多くの日本人起業家に聞けば聞くほど新しい発見があり、研究に深みが増す。学術的貢献、社会に対する貢献も当初想定したものよりも大幅に上回る見通しである。
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Strategy for Future Research Activity |
上記、4年間の計画に対し、77%達成。年換算で、200%(48人/23人)の達成率に対し、さらなる研究の上積み、下記飽くなき探求を心掛ける。 ①人数に関しては、さらに多くの日本人起業家とインタビューをすることにより研究を深める。 ②インドネシア、マレーシア、ラオスミャンマー、ベトナムに関する調査をお行う。 ③学会発表年13回は流石に多く、この数は減らし、論文、出版等を行う。
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