2018 Fiscal Year Research-status Report
The creation and development of solutions for societal problems through management of the problem-solving community.
Project/Area Number |
18K01763
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
稲葉 祐之 国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (00363995)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 問題解決コミュニティ / 社会企業家 / 社会問題の解決 / エシカル商品 / マーケティング / 企業家輩出 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は深刻な社会問題の典型であった結核克服の歴史的事例などの分析を通じて、社会問題を解決するプレイヤーからなる問題解決コミュニティの発展・変容のプロセスと、そのコミュニティが生み出す社会問題解決のソリューションの有効性との関係について論じる。本研究の基本的な研究関心は、「社会問題は社会の中で、とりわけ問題解決コミュニティの中で、いかに解決されるのか」というものである。研究実施一年目は、問題解決コミュニティおよびそれに関連するコミュニティについての文献レビューを行った。また同時並行で、事例研究を行う問題解決コミュニティの探索も行った。社会問題の解決に関わるコミュニティについての文献を探索し、読み込んでいる段階である。これらについてはまだ、目立ったアウトプットは出ていない。 本年度の研究実績は以下の通りである。 論文:清野友紀・稲葉祐之,2019.「エシカル商品のマーケティング:商品開発とエシカル商品固有のデメリット解消の戦略」『社会科学ジャーナル』(国際基督教大学社会科学研究所),No.86,pp. 25-53. 学会発表:山田友理・稲葉祐之,2019.「近代的企業家輩出プロセスと類型:幕末・明治期企業家46人のキャリアパス分析」,『第8回 アントレプレナーシップコンファレンス』(首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス:日本ベンチャー学会、日本中小企業学会、企業家研究フォーラム、ファミリービジネス学会共催),2019年 2月 11日.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
問題解決コミュニティに関して直接扱った文献はまだあまり蓄積がないため、広範なコミュニティ研究のなかで関連のある研究について探索している。そのため、文献探索とレビューに時間がかかっており、研究の進捗状況は予定よりも少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、問題解決コミュニティを分析する際の基礎概念と分析枠組みを、文献レビューを通じて確立する。また研究テーマについての分析事例の探索を今後進めてゆく。
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Causes of Carryover |
本務校の用務が重なったため、参加予定だった複数の学会への参加を見送ることになり、次年度使用額が生じた。
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