2018 Fiscal Year Research-status Report
Technology innovation leadership in corporate entrepreneurship
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18K01766
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
工藤 秀雄 東京理科大学, 経営学部経営学科, 講師 (10579767)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | イノベーション・マネジメント / リーダーシップ開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
理論調査とデータ調査の2点から述べる。まず、理論調査については、本研究の理論的バックボーンであるイノベーション・マネジメント論とリーダーシップ開発論について、双方の理論分野において「技術リーダーの能力開発」に関する理論的視点がどのように足りなかったかを、各分野の文献レビューにより明らかにした。また、本研究の基軸となる概念フレームワークを導出することが出来た。 一方、データ調査については、20名の技術リーダー、具体的には各主要メーカーの技術系出身役員のキャリア軌跡を追いながら、前述の概念フレームワークに沿う形で、技術リーダーとしての能力が、20名それぞれについてどのようなキャリア経験だったのかを1次インタビューデータ、2次雑誌データから明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2018年年度まで、当研究代表者が所属していた大学・学部において非合理な組織改編およびその計画があり、当研究代表者に十分な研究時間が与えられなかった。この反省を活かし、研究代表者は2019年度より所属大学を変更し、研究体制を整えたことから、大幅な研究の進捗が見込まれる。
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Strategy for Future Research Activity |
理論研究においては、イノベーション・マネジメント論およびリーダーシップ開発論について、技術リーダーの能力形成という観点から理論レビュー論文を執筆する。その際、イノベーション・マネジメント論については、新製品開発等を統括するリーダーについて、そのリーダーが如何にしてそうした能力を形成するに至ったかが理論的に明らかになっていないことを既存文献から明確にする。また、リーダーシップ開発論については、単に組織マネージャの育成という既存研究の視点のみではなく、イノベーションを創出し組織的に統合する個人の能力形成が、如何にして行われるかという点が理論的に明らかになっていないことを既存文献から明確にする。 データ分析については、各主要メーカーの技術系出身役員のキャリア軌跡に関する1次・2次データを元に、質的データ分析法に基づき、データの概念化・理論との整合化を狙う。その際、本基金の最終年度までに、定量的実証分析に落とし込むことが出来るよう、変数と操作化との整合性も意識しながら質的データの概念化を実施する方針である。
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Causes of Carryover |
初年度においては理論文献リサーチ、および既に本基金の申請以前に入手していたデータの分析を研究の主としていたため、研究活動において費用計上なされなかった。2019年度では、調査インタビューや研究発表における交通費、質問票調査等に係るデータの獲得において費用計上する予定である。
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