2018 Fiscal Year Research-status Report
Womens Participation and Japanese Corporation-Relation between Empowering Women Index and Corporate Performance-
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18K01772
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Research Institution | Sagami Women's University |
Principal Investigator |
九里 徳泰 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (90338658)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 女性の社会進出 / 持続可能性経営 / ESG投資 / 企業パフォーマンス / 企業評価 / CSR |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、申請書に明記した学術的な問い2に該当する、女性の社会進出と企業活動の定量的な分析し、女性活躍企業と業績の関係性を明らかにする調査、分析に取り組んだ。 1.本研究の基礎となる研究発表を、「企業の環境・CSRパフォーマンスと企業業績の関係性に関して」というタイトルで工業経営研究学会、2018年9月に追手門大学にて、企業の環境・CSRパフォーマンスと企業業績の関係性のメタアプローチに関して発表した。 2.本研究の初年度の研究成果となる発表をタイ・バンコクで開催された10th Global Conference of Environmental and Sustainability Management Accounting Network Asia-Pacificにて口頭発表を行った。発表論文は「ESG Investment and Japanese CSR Activity Focusing on Women's Participation in Japanese Company」(査読付)で日本企業における女性パフォーマンスと企業財務に関し女性の働きやすい日本企業47社の分析を行った。47企業に対し、独立変数は純売上高、従業員数、女性労働者の割合、新人の割合、中堅女性労働者の割合、女性管理職の割合、女性役員の割合、勤続年数の差、男性の育児休暇率、なでしこブランド認証数とした。従属変数はROEおよび調整済み業界平均のROEを加味したROEである。結果は高いダイバーシティレートのある会社はより高いROEであった。なでしこブランドカンパニーROEは平均東証ROEを上回っていて、なでしこブランド認証は、投資家にとってポジティブポートフォリオとしての評価を得る可能性があることを明らかにした。重回帰分析の結果、なでしこブランド認証の取得は、ROEとのポジティブな関係であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
初年度で、計画で立てた学術的問い1、2を終えており、学術的問い3に取り組む予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
学術的問い3 企業における女性活躍の、企業内での影響経路を明らかにする、という内容に取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
利用しようとしたデータベースの購入を、仕様の変更の為1年待つことにした。
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