2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of Chinese Multinational Corporations and the Theory of Middle Income State Multinationals
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18K01778
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
中川 涼司 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (30198048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
苑 志佳 立正大学, 経済学部, 教授 (00308123)
守 政毅 立命館大学, 経営学部, 教授 (00434704)
楊 秋麗 立命館大学, 政策科学部, 講師 (70531664)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 中国多国籍企業 / 中国 / 多国籍企業 / グローバル企業 / 東南アジア / 中南米 / アフリカ / 東欧 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年5月にメンバー全員による研究会を開催し、中国企業多国籍化の研究の論点についての確認をした。苑の『中国企業対外直接投資のフロンティア―「後発国型多国籍企業」の対アジア進出と展開 ―』創成社、2014年等、「中国の多国籍企業化の現状と発展途上国多国籍企業論への意味」夏目啓二編『21世紀ICT企業の経営戦略』文眞堂、2017年3月の成果の確認を行った。 2018年度において苑は実態調査を踏まえた、中国自動車企業のブラジル進出の実態についての論考「世界金融危機後の中国企業のグローバル化―ブラジルへ進出する中国自動車企業を中心に」(河村哲二編著『グローバル金融危機の衝撃と新興経済の変貌: 中国、インド、ブラジル、メキシコ、東南アジア』ナカニシヤ出版、2018年所収)を発表した。これは、従来国内市場中心であった中国自動車メーカーのうち、最大手ではない安徽江淮汽車、長城汽車などが現地生産のうえ、国外で販売をし始めた事象について明らかにした。また、モロッコとチュニジアを訪問し、中国企業の比較対象となる日系企業を調査し、「北アフリカの自動車部品工場―欧州市場と連携するモロッコとチュニジアの日系工場を中心に―」糸久正人・公文溥 (編著)『アフリカの日本企業―日本的経営生産システムの移転可能性―』時潮社、2019年3月を発表した。次世代産業、とくに新エネルギー車をめぐる米中の争いについての論考も発表し、中国企業のグローバル化をめぐる諸条件の考察を進めている。 中川、楊、守は、2~3月にかけてカンボジアでの実態調査を実施し、中国系のカジノとカジノに関わるカンボジア企業、中国系繊維企業、中国系繊維企業業界団体、中国系企業が多く入居する工業団地事務所、現地孔子学院、Royal Academy of Cambodia等を訪問した。その成果は2019年度にシンポジウムでの報告や論文化を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
5月にメンバー全員を集めた研究会を開催し、中国企業多国籍化の現状と課題、論点についての確認を行った。また、12月には中国多国籍企業の中心となっている国有企業の改革について、中国の専門家を招き、立命館大学国際地域研究所との合同でのシンポジウムを開催した。 苑はブラジルでの実態調査を踏まえた、中国自動車企業のブラジル進出の実態についての論考を発表した。また、アフリカのモロッコとチュニジアを訪問し、直接の調査対象は日系企業であったが、中国企業との比較において重要な情報を得た。次世代産業、とくに新エネルギー車をめぐる米中の争いについての考察も進め、中国企業のグローバル化をめぐる諸条件の考察を進めている。 中川、楊、守は、2~3月にかけて、カンボジアでの実態調査を実施し、中国系のカジノとカジノに関わるカンボジア企業、中国系繊維企業、中国系繊維企業業界団体、中国系企業が多く入居する工業団地事務所、現地孔子学院、Royal Academy of Cambodia等を訪問した。その成果は2019年度にシンポジウムでの報告や論文化を行う。 楊は進出元である中国国有企業の調査も実施した。 以上より、中国企業のブラジル進出、アフリカ進出、カンボジア進出に関する情報収集を進めるとともに、中国国有企業の改革を考察し、国外進出に向かうロジックを明らかにしている。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度はまずはカンボジア調査について取りまとめ、中国より経済発展の遅れた国への進出パターンの典型事例として分析する。また、華為(海思半導体)のアメリカ進出など先進国への創造性資産獲得型の分析も進める。東欧への進出についてはBudapest Business Schoolなどの協力により情報収集を行う。 アフリカおよび中央アジアを最有力候補として現地調査を実施する。 また、データのとりまとめについても進める。 立命館大学国際地域研究所との共同で、中国の「一帯一路」に関するシンポジウムを開催し、そのうち、中国企業の国外進出と国際秩序についての討論に関するパートについての責任を持つ。
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Causes of Carryover |
苑志佳はブラジル、ヨーロッパなどの現地調査を実施する予定であったが、他の研究費を用いて実施した。 守政毅は中国企業のカンボジア調査に中川、楊とともに参加したが一部費用を他の研究費を用いて実施した。
2019年度はアフリカないし中央アジアを最有力候補として現地調査を実施する予定であり、次年度使用額はその費用として使用する。
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Research Products
(9 results)
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[Book] 中国年鑑20182018
Author(s)
一般社団法人中国研究所編(苑志佳他)
Total Pages
510
Publisher
明石書店
ISBN
978-4750346786
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