2023 Fiscal Year Annual Research Report
Government Venture Capital: Role in Nurturing Startups and Its Crowding-in/out Effect on the Venture Capital Industry
Project/Area Number |
18K01779
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
桐畑 哲也 立命館大学, 経営学部, 教授 (60379542)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 公的ベンチャーキャピタル / 新技術ベンチャー / 育成効果 / 呼び水効果 / 民間ベンチャーキャピタル / ビジネス・エンジェル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の研究目的は,「公的ベンチャーキャピタルの育成及び呼び水効果の解明」である.公的ベンチャーキャピタル施策は,事業資金に苦しむ新技術ベンチャー(New Technology Based Firms)に直接投資を行うことで,その成長を支援すると共に,ハイリスクとして敬遠されがちな新技術ベンチャー投資に民間ベンチャーキャピタル等を呼び込むことを政策目標としている.本研究課題の核心をなす学術的「問い」は,公的ベンチャーキャピタル施策の検証,すなわち,以下の2つのリサーチクエスチョンである. リサーチクエスチョン1 公的ベンチャーキャピタルは,新技術ベンチャーを育成しているのか(育成効果). リサーチクエスチョン2 公的ベンチャーキャピタルは,新技術ベンチャー投資に民間ベンチャーキャピタルを呼び込んでいるのか(呼び水効果). 最終年度の本年度は、昨年度までの研究成果を取りまとめる方向で実施した.公的ベンチャーキャピタルと並んで着目されているビジネス・エンジェルについての研究を発表した(桐畑哲也「ビジネスエンジェル投資と投資先企業の業績」『立命館経営学』62(1),2023年5月 1-21頁, DOI:10.34382/00018543).さらに,公的ベンチャーキャピタルを中心に,ビジネスエンジェル及びベンチャーキャピタルを含めたアントレプレナーファイナンスについて発表した(桐畑哲也「アントレプレナーファイナンス」『立命館経営学』63(1),2024年5月 1-16頁).
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