2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the mechanism of Business Independence of SME in Asian expansion
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18K01783
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Research Institution | Japan University of Economics |
Principal Investigator |
高橋 文行 日本経済大学, 経営学部(渋谷キャンパス), 教授 (10647689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 敬三 日本経済大学, 経営学部(渋谷キャンパス), 特任教授 (30592448)
安田 知絵 日本大学, 生産工学部, 講師 (70719707)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 国際戦略 / アジア / 中小企業 / 自立化 / イノベーション / ベトナム / サプライチェーン / 経済連携協定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アジアに進出した中小企業の国際戦略において、下請企業からの脱皮と、それによる経営の自立化のメカニズムを解明する目的としている。新型コロナウイルス感染症の影響により、中国に進出した日系企業の現地インタビュー調査は再開できなかったが、高い経済成長を続けているベトナムでの調査が実施できた。 近年、ベトナムはサプライチェーンの多元化・強靭化の側面から注目を集めており、今年度は日系製造業が多数進出しているベトナム南部の工業団地(アマタシティビエンホア工業団地(タイ系)、ロンアン省キズナ工業団地(ベトナム系)、ユニカビーパンレンタル工場(日系)、ロンドウック双日工業団地(日系))で日系中小企業のインタビュー調査を実施した。さらに、ベトナムの大学研究者と研究交流を行い、研究成果を国際シンボジウムで発表し、論文投稿も行った。 現地調査を通して、ベトナムに進出する日系中小企業の経営実態を把握できた。日系企業には、ベトナム南部地域で加工・組立を行い、日本へ輸出する輸出加工型中小企業が多く、近年、高い経済発展によるベトナムの国内市場をターゲットとした日系企業の進出が伸びている。本研究においては、ベトナムに進出している中小企業が、従属的下請け企業から脱皮し、自立型企業に発展していくプロセスについて、今後さらにアンケート調査を実施することが必要である。 本年度の研究実績については以下の通りである。雑誌論文2件、国際大会発表2件。企業訪問は4件。ベトナム南部の日系工業団地(Binh Duong省、ロンアン省とホーチミン市)訪問4件。
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Research Products
(4 results)