2019 Fiscal Year Research-status Report

なぜ大手製薬企業ではバイオ医薬品の研究開発効率性に差異が生まれるのか

Research Project

Project/Area Number	18K01785
Research Institution	National Institute of Technology, Toyama College
Principal Investigator	宮重徹也富山高等専門学校, その他部局等, 教授 (70332012)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	藤井敦北九州市立大学, 経済学部, 教授 (00326456)
Project Period (FY)	2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords	バイオ新薬 / 研究開発効率性 / 差異
Outline of Annual Research Achievements	本研究では、欧米の大手製薬企業におけるバイオ医薬品の研究開発効率性を分析のうえ、その研究開発効率性の差異をもたらす要因を明らかにすることを目的として、研究を実施している。前年度に実施すべき、以下の２点については、その進捗が遅れている状況にあった。そこで、その遅れを回復すべく、本年度は次のような取り組みを行った。１点目の、バイオ医薬品の研究開発に関する既存研究の追加調査については、それらの既存研究の内容の調査を終了した。２点目の、計量分析用データの収集の遅れについても、本年度はデータ収集に注力することにより、計量分析用データベースを完成させ、計量分析を実施できる状況になった。また、当初計画では、本年度は、以下の３点を実施する予定であった。１点目は、計量分析結果の研究報告である。２点目は、計量分析手法の改善と計量分析用データ（定量データ）の追加収集である。３点目は、事例分析用資料の収集と取りまとめである。１点目の計量分析結果の研究報告、２点目の計量分析手法の改善と計量分析用データ（定量データ）の追加収集については、研究報告時点までに収集できた計量分析用データを用いた計量分析モデルと計量分析結果を、国内学会にて研究報告した。３点目の、事例分析用資料の収集と取りまとめについては、本年度はそれらの資料を収集できなかったものの、日本国内でのバイオ医薬品企業等に対する調査を実施し、研究対象となる欧米の大手製薬企業の目星が付いた状況にある。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 4: Progress in research has been delayed. Reason 前年度の進捗が当初計画よりも遅れたため、本年度は前年度の遅れである、既存研究の追加調査、計量分析用データの収集によるデータベースの完成、の２点を達成した。一方、本年度の当初計画である、完成した計量分析用データベースを用いた計量分析の実施には至らなかった。また、本年度の当初計画である、欧米の大手製薬企業からの事例分析用資料の収集にも至らなかった。
Strategy for Future Research Activity	計量分析用データベースが完成したため、その完成したデータベースを用いた計量分析を実施する。その結果、欧米の大手製薬企業におけるバイオ医薬品の研究開発効率性が明らかになる予定である。また、バイオ医薬品の研究開発効率性の高い、欧米の大手製薬企業への調査を実施のうえ、事例分析用資料の収集を行い、事例分析の取りまとめも行う。
Causes of Carryover	計量分析用データベースの完成が大幅に遅れた。次年度は完成した計量分析用データベースを用いた計量分析を実施するため、加えて、その計量分析結果の研究報告を行うために、これらの経費を使用する。また、事例分析用データの収集作業も遅れており、事例分析用データの収集のためにも、これらの経費を使用する。