2020 Fiscal Year Annual Research Report
How the online shopping and flea market apps affect the consumer behavior and cross border electronic commerce?
Project/Area Number |
18K01798
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
岡本 隆 愛媛大学, 社会共創学部, 教授 (50314943)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水谷 直樹 岡山理科大学, 経営学部, 准教授 (30330533)
八ッ橋 治郎 神奈川大学, 経済学部, 准教授 (60325355)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 越境EC / 消費者行動 / コロナ禍 / B to C - EC |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,企業・個人間電子商取引(B to C - EC)や個人間のEC(C to C - EC)が消費者のネット購買行動や越境ECに与える影響を明らかにすることを目的としている.20年度は日本の消費者の,日本国内EC事業者やオンラインモールでの購買行動に関係する要因とそれらの要因の重視度,および越境ECの中でも国外のEC事業者やオンラインモールを利用した購買行動に関係する要因と重視度の検討を行った.さらに、コロナ禍の前後で同様のアンケート調査を行い比較することで,コロナ禍がECおよび越境ECの認識および購買行動に与えた影響を検討した.調査結果からは,コロナ禍の前後で,年に数回以下しかECを利用しないひとが3.5ポイント減り,週1回程度利用する人が3.5ポイント増加する変化が見られた.コロナ禍の前後でEC利用の頻度が増加したひとの割合が49.5%と半数にのぼり,減少した人は1.8%にとどまったことから,コロナ禍でECの利用が進んだ様子を伺うことができる. ECおよび越境ECの購買行動の分析の他に,地方でECや越境ECに取り組む事業者からの情報収集に取り組んだが,コロナ禍もあり十分なインタビュー調査には至らなかった.ECあるいは越境ECに取り組む事業者については,松山商工会議所の松山EC研究会あるいは個々の事業者のインタビュー調査で情報収集を行った.地方においてもECおよび越境ECに対する関心は一定数見られるが,コロナ禍で国際物流に影響があったこともあり,越境ECへの取り組みは難しかったことが明らかになった. なお,これらの成果については国際カンファレンスおよび国内学会の全国大会で報告し,学術論文にまとめる予定である. 今後,これらの研究を進めることで,ECや越境ECの普及や戦略導出に繋がることが期待できる.
|