2018 Fiscal Year Research-status Report
The study on the relationships between "service-capabilities" in a firm and the business performance in servitization
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18K01822
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
西岡 健一 関西大学, 商学部, 教授 (40553897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 知惠子 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (90254234)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | サービタイゼーション / 製造業のサービス化 / サービス・イノベーション / 情報通信技術 / オペレーションズマネジメント / サービスマーケティング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、4年間に及ぶ研究計画の基盤を確立させることを目的とし、前の科研(C)プロジェクト(課題名:サービス・イノベーションにおけるサービスプロセスの革新とその促進要因に関する研究)の理論的・実務的貢献を再度整理し、最新の既存研究レビューを行うことで、あらためて研究課題の明確化を行った。その結果、今後の研究計画の基礎となる理論モデルの構築を行うことができた。ここでは、製造業のサービス化促進について、5つの要素を抽出している。 この段階において、日本国内の学会(日本経営学会関西部会)及びICSserv国際学会で研究発表を行い、理論モデルの更なる精緻化と今後の実証方法及び理論的側面について、改善を行っている。 またこのモデルの基本的な前提となる、提供サービスの類型とサービス化の程度、及びその要因について、事例研究を行った。事例研究は、マルチプル・ケーススタディの手法を用い、過去に収集した事例を含めて、複数の企業事例を、分析枠組みに応じて調査、分析を行い、類型化を通じた理論的な整理を行った。現状、未だ継続的に調査と分析を行っているが、5つの移行プロセスが発見されており、今後はさらに定量的に部類枠組みをモデル化する予定である。 こうした成果は2019年に行われる日本商業学会全国大会、またAMS(Academy of Marketing Science)年次国際学会等の内外の学会発表を行う事が決定しており、今後の更なる研究進捗が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年には、2019年に予定している大規模アンケート調査の対象企業スクリーニングを前倒しで行う事が出来た。しかしながら事例研究に関しては、研究手法が未だ未確立な分野であるため、手法の開発に手間取っているため、2019年度上期に精力的に行う予定となった。全体を通して見ると、ほぼ予定通りの進捗であると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は、次の段階として平成30年度に開発した分析枠組みにおける、構成概念間同士の検証を行うためのデータベース作成を行う。まず定性調査として、開発した理論モデルと調査項目により、50社から100社程度の企業に対して、構造化インタビューを行う。これについては、インタビュー結果をコーディングして、定量的に調査分析を行うことにしている。その後、新たに質問紙調査を行う予定である。定量データを収集し、統計解析による実証研究を行う。日本の株式上場製造企業を対象とした約500社、複数部門のマネジメント層約2000名を対象に質問紙調査を行う。過去2回の調査では企業単位で回収率は4割を超えており、今回も同様の設計で行う。
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