2019 Fiscal Year Research-status Report
中小製造企業の自主独立型企業への脱皮のための他社との技術関係性構築に関する研究
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18K01827
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Research Institution | Japan University of Economics |
Principal Investigator |
櫻井 敬三 日本経済大学, 経営学部(渋谷キャンパス), 特任教授 (30592448)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 中小製造企業 / 自主独立型企業 / 市場適応 / 市場創造 / 限定的深化 / 限定的進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度に続き継続的にインタビュー調査を実施し、1月末時点で初年度も含め69社を終了した(初年度25社、2年度44社)。当初計画では3年間で122社へのインタビュー調査予定であったが、以前実施のアンケート回答でインタビュー調査快諾企業が不明、状況変更などの理由で28社から辞退あり、総数として94社となりその内73%の69社に実施できた。なお2月以降は新型コロナ問題発生でインタビュー調査予定を中止している。 初年度途中から新たに実施した本対象中小企業(自主独立型企業群)との対極にある企業群(伝統産業企業とベンチャー企業)については11社へのインタビュー調査を実施した。また、海外進出により新たなビジネス展開をできた企業インタビュー調査も海外学会発表時に12社実施(一部中堅企業有)した。 当初仮説設定していた限定的市場と限定的技術のマトリックスの4象限に入る企業群の数も偏りがなく仮説設定を検証するに足る結論が導き出せそうである。 今後、当初計画に従って、中小製造企業の調査を継続実施していくと共に、その対極にある企業群(伝統産業企業(過去成功体験を持つ企業)とベンチャー企業(直近成功体験を積みつつある企業)と海外進出企業(下請企業からの脱皮によるグローバル化した企業)もインタビュー調査していく予定である。そうすることで、新たな知見を見つけ出せると考えている。ただし、2月以降、新型コロナウイルス問題で海外調査を中止し、次年度の5月までのインタビュー調査予定も中止しインタビュー調査の実施ができない状況が続いており、今後どうするか思案中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画のインタビュー調査先の内、2年間で本対象中小企業(自主独立型企業群)69社のご訪問ができた。対極にある企業群(伝統産業企業とベンチャー企業)については16社へのインタビュー調査を実施した。また、海外進出により新たなビジネス展開をできた企業インタビュー調査も海外学会発表時に12社実施(一部中堅企業有)した。総数97社訪問しインタビュー調査結果からの新たな知見を整理中である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画ではインタビュー調査続行を計画準備していたが、新型コロナウイルス問題で5月、8月の海外インタビュー調査の中止、また4月末現在で、国内のインタビュー調査計画準備ができない状況である。テレワークなどを活用する方法もあろうが中小製造企業であり、どうすればよいか思案中である。インタビュー調査の実施ができない状況が続くことが懸念される。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス関係で、2月以降の海外調査のキャンセルと国内調査の中止による。 余った金額は次年度に新たな調査費として使用する。
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