2020 Fiscal Year Research-status Report
A Research on Royalty Free Intellectual Property and Inter-industrialization of MNE's
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18K01833
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
内田 康郎 兵庫県立大学, 経営研究科, 教授 (90303205)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 国際標準 / 知財 / IPRポリシー / 国際ビジネス / ロイヤリティフリー / 業際化 / 競争戦略 |
Outline of Annual Research Achievements |
1995 年にWTO 発足以降、企業が国際的な競争優位を形成する上で、ますます知的財産(知財)の国際標準化、すなわち「知財の国際化」が重要な意味を持つようになっている。これに加え、近年ではIoT が重視されるようになり、国を挙げた推進活動が積極化されている。IoT で重要な意味を持つのが、当該技術を業種や業界に関係なく活用できる環境の整備となる。すなわち、「知財の業際化」である。このことは、今日の技術開発競争が「知財の国際化」と同時に「知財の業際化」を意識せざるを得ない状況におかれていることを意味する。本研究では、この複雑な事業環境において、技術開発を進める企業はどのような技術戦略が求められるのかを明らかにすることを目指しているが、このことは同時に既存の国際ビジネス研究に対して「業際ビジネス研究」の視点が加えられるなど、新たな見解を提示することが目指されながら進められている。 本研究では、こうした新たなイノベーションの領域で確認されるようになった『知財の無償化』の戦略的な意味について理論化することを目的とするものであり、3年度目となる昨年度は最新の実態を把握することを目的とした計画を持っていた。だが、新型コロナウィルスへの対応等により、研究環境が大きく異なり、本計画は大幅な遅れをとっている。本研究では、その核となる知財の無償化に関する既存の研究蓄積が十分では無いこともあり、そのため実地での調査が求められるのであるが、それを緊急事態宣言等が難しくさせてしまっている。その調査結果をもとに、最終年度に書籍化することを計画していたのであるが、現在は調査を予定していた機関に対する情報収集を可能な範囲で進めながら、単著を出版できるよう計画を見直しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上記の通り、昨年度は最新の実態を把握すべく、当初予定していた約70の技術開発コンソーシアムに向けた調査をする予定を組んでおり、その半数ほどの機関には直接出向きヒアリングを行えればと考えていたが、訪問する機会をつくることさえ難しい状況が続き、計画を大幅に見直すなどして対応している。
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Strategy for Future Research Activity |
政府の緊急事態宣言が解除されていた期間に行うことのできた調査活動、同時に公開されている資料等に基づきながら、現在はワーキングペーパーの作成に取り組んでいる。同時に、その内容を基に今年度後半では単著を出版できるよう原稿執筆を集中的に取り組むことのできる予定を立てている。
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Causes of Carryover |
上述したとおり、昨年度は新型コロナの影響により、ヒアリング調査のための出張予定が大きく崩れた。その分の予算が今年度に上乗せされることとなるが、この予算は感染状況が終息した後のヒアリング予定の調査旅費として賄う予定で考えている。
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Research Products
(2 results)