2019 Fiscal Year Research-status Report
Empirical Analysis of Organizational Capabilities to Perform Successful Alliances
Project/Area Number |
18K01845
|
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
安田 洋史 青山学院大学, 経営学部, 教授 (90588542)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | アライアンス能力 / 組織学習プロセス / 組織ルーチン / アライアンス成果 / アライアンス経験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はアライアンスを成功させる組織能力とは何か、それを構成する要素を具体的に特定したうえで、この能力がどのような学習プロセスに基づいて構築されるか、またそのプロセスを組織ルーチンとするための効果的な仕組みは何か、などを明らかにすることを目的としている。本年度は二年目の研究計画に従い、初年度に引き続いて先行研究や文献の調査を行い、分析モデルや構成概念、それらの評価方法などにつき精緻化を行った。 そして、初年度に行った質問票調査で得られたデータを用いて分析を進めた。分析方法としては主としてSPSSを用いた重回帰分析を行い、分析モデルを改良しながら分析結果の信頼性を高めた。その結果、アライアンス能力を構築するうえで、知識マネジメントの活性化と経験の蓄積が重要であること、知識マネジメントと経験はお互い補強し合う関係ではなく代替する関係にあること、知識マネジメントを活性化するための仕組みとしては知識を形式知化するためのツールと表明化、共有化、内部化するためのイベントが効果的であること、などの発見が得られた。 これらの研究成果については、国内外の学会(Strategic Management Society Annual Conference、British Academy of Management Annual Conference、組織学会など)で報告を行い、関連分野の研究者と意見交換を行い様々なフィードバックを得た。今後はさらに改善した分析結果を学会で発表していくとともに、学術論文に纏めて学会誌に投稿する準備を進めていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画では二年目(令和元年度)の目標として、質問票調査で取得したデータの分析、学会での発表、学術論文の執筆を挙げていた。データの分析はほぼ完了し、その成果や課題、今後の研究の進め方などについて国内外3つの学会で発表することができた。学術論文の執筆準備も進めており、最終年度(令和2年度)中には学会誌に投稿して掲載を目指す予定である。研究全体として概ね順調に進展していると考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後はこれまでの研究成果を取り纏めて学術論文を執筆し、学会誌への投稿・掲載を目指す。併せて国内外の学会への参加を継続し、関連分野の研究者と意見交換を行いながら、本研究の将来的な発展方向を検討していく。
|
Causes of Carryover |
当初参加を計画していた国際学会が新型コロナウィルス感染拡大の影響により延期になったため。延期後の学会開催が確定したら参加を予定している。
|
Research Products
(5 results)