2018 Fiscal Year Research-status Report
学習機会の提供が専門職非正社員の職場継続意思の形成に及ぼす影響に関する研究
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18K01868
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
前田 卓雄 中村学園大学, 流通科学部, 教授 (80719245)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 職場継続 / リテンション / オンボーディング / 専門職 / 職務意欲 / 非正社員 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度ということもあり主に文献調査を行い、先行研究の渉猟に努めた。学会活動では、関連する研究に関して、台湾で開催された国際会議とシンポジウムで2度の発表を行い、査読付き論文の学会誌への掲載が行われた。学会発表の1度目は淡江大学日本政経研究所が主催した「国際異文化ビジネスの進展:台湾と日本の連携より」で演題は「高度専門職の熟達期間に関する研究:薬剤師と建設技術者を対象として」であり、淡江大学で2018年12月14日に開催された。2度目は、台湾日本語言文藝研究学会が主催した第18回定例学会「日本言語文化研究国際学術シンポジウム」で演題は「建設業に所属する建設技術者の職場継続意思の形成要因に関する研究:アンケート調査を通じた定量分析」であり、長榮大学で2018年12月15日に開催された。なお、査読付き論文は、「学習機会の提供が専門職非正社員の職務意欲に及ぼす影響に関する研究:医療・福祉・保健分野における専門職非正社員を中心に」が日本言語文藝研究第18號pp282~304に2018年7月に掲載された。 なお、当該年度にパイロット調査を実施する予定であったが、事前調査の内容からもう少し十分なデータが得られてから実施すべきと判断して次年度に先送りすることとした。本年度は質的な調査が中心であり、理論や分析フレームワークの構築に重きを置いて研究を実施し、概ね次年度以降に実施を予定している定量調査での仮説構築のためのインプリケーションが得られるなどの研究実績が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度は文献調査や事例研究、インタビュー調査などによって専門職非正社員への学習機会の提供が職場継続意思の形成に及ぼす影響について理論構築を中心に研究を実施した。現在のところ、概ね予定通りに研究を進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、年末の学会発表と論文化に向けて準備を進めている。今年度の主な研究予定は、専門職非正社員へのインタビュー調査を通じて、学習機会の提供と職場継続意思の関係についてインプリケーションを得て、次年度以降に実施する定量調査へ向けた準備を実施する。研究の進捗によっては、探索的な調査を前倒しで実施することも検討する。
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Causes of Carryover |
アルバイトの謝金を予定していたが不要となったため次年度以降の調査研究費に充当する
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