2021 Fiscal Year Research-status Report
学習機会の提供が専門職非正社員の職場継続意思の形成に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
18K01868
|
Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
前田 卓雄 中村学園大学, 流通科学部, 教授 (80719245)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 専門職非正社員 / 学習機会の提供 / 職務意欲 / 職場継続(リテンション) |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度に大規模なアンケート調査を実施して、2019年度に得られた結果の検証を行う予定であったが、突然のコロナ禍によって、十分な研究の推進ができなった。そこで、過年度に実施した先行研究のデータを改めて再分析を行い、2019年度の研究成果から得られたインプリケーションを整理し、本研究における仮説の探索的な検証を行った。具体的には、前田(2018)が行った医療・保健・福祉の分野で雇用される専門職非正社員の個票データ370名分の 中から、過去1年以内に企業側から提供されたOFF-JTを受講した93名のデータを分析の対象とした。分析の結果、医療・保健・福祉分野における専門職非正社員においては、企業側から提供される学習機会の有効性が職務意欲を高めることで職場継続の意思を形成させる間接効果があることが明らかになった。なお、媒介効果の検定方法は、ソベルテストを行って実施した。2021年度は、これらの研究成果を基に、測定尺度を精緻化してアンケート調査を実施する予定であったが、2020年度に引続き、コロナ禍の影響によりアンケート調査の実施を見送った。 しかしながら、新たな分析に用いる概念とその測定変数を作成しており、2022年度にアンケート調査と調査結果の分析を実施して、学会発表と論文発表を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響により進捗が遅れる結果となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
前田(2020)の研究成果から得られたインプリケーションを基に、2021年度は、新たな概念の抽出と分析のフレームワーク、概念を測定するための尺度の作成を行っている。このため、これらを基に、2022年度には過年度出来なかった大規模なアンケート調査を実施して、調査結果の分析を行い、学会発表と論文発表に繋げていく予定である。
|
Causes of Carryover |
当初予定していた大規模調査がコロナ禍の影響で実施できなかった。2022年度は実施の予定であり、当該助成金を使用する。
|