2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the relationship of R&D personnel's political skills and innovation
Project/Area Number |
18K01869
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
尹 諒重 福岡工業大学, 社会環境学部, 教授 (50585213)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 研究開発人材 / 政治スキル / 人材マネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、研究開発人材の政治スキル(political skill)が研究開発上の成果に与える影響を明らかにすることである。政治スキルとは、他人との相互作用を効果的にコントロールし自分の目標を達成する能力である。一般的に職場において重要な能力であるが、研究開発分野ではそれほど注目されてこなかった。研究開発に政治的要素が介在する余地が少ないと思われたのが原因かも知れない。しかし、近年の研究開発は複数チームを基本に多額の研究費を用いて行われることが多く、個人の政治スキルは研究開発に必要なアイデアの選択、資源獲得に重要と思われる。 2018年度に先行研究のレビューを包括的に行った。とりわけ、政治スキルに関する文献のサーベイを集中的に行った。その結果として、本研究の作業仮説を導出することができた。暫定的な仮説を踏まえた場合、政治スキルの結果変数に対する影響(直接的および間接的)を想像できるまでに至った。予定より早く準備作業が終わり、本来2020年度に予定していたアンケート調査を早めに実施した。その代わり2019年度に予定していた定性的調査は1年後ろ倒しで実施した。 アンケート調査は韓国の調査会社に2019年12月に依頼し、2020年3月上旬にアンケートデータが納品された。韓国の研究開発人材を対象に2回の調査を行なった。調査に対するバイアスを下げるための試みであり、1次調査で304名を確保し、2次調査で最終的に262名のサンプルを確保した。結果的に2019年度に計画したアン ケート調査を実施できた。 2020年度はアンケートデータをベースに統計分析を集中的に行い論文を英文ジャーナルに投稿した。現在、「Political Skills, Job Resources, and Career Success of R&D Personnel」というタイトルで審査が行われている。
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Research Products
(1 results)