2021 Fiscal Year Research-status Report
ソーシャルマーケティングにおける寄付獲得競争と社会規範の形成に関する研究
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18K01878
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
日高 優一郎 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (90550335)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ソーシャルマーケティング / 社会規範 / 消費文化理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に引き続き新型コロナウイルスの影響を受け、研究運営や研究打合せ、成果の公表などの面で制約を受けたものの、可能な範囲内で適宜工夫を施すことで、ある程度のアウトプットを出すことができた。これまでの理論的考察や、定性的調査や実証研究に基づく成果に関しては査読誌に投稿して複数の掲載の成果を得たほか、海外学会での学会発表を行い、一部公表することができた。 また、本研究では、他国と比べてこれまであまり寄付規範が定着していたとは言い難い日本の文脈において、寄付規範が定着していく様相を考察してきた。本研究の副次的な成果物として、社会規範の変容に関連する新たな研究の着想を得ることができた。この点に関しては、具体的な成果物が出せているわけではないが、これまでの研究の蓄積を活かした更なる研究が可能になったものと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、研究運営、研究成果の公表の両面において影響を受け、研究の進捗はやや遅れている。研究の基盤となる成果は一定程度確立してきているところであり、今後も一定の成果の公表が期待できることから、交付期間の延長の申請を行った。これまでの計画を活かしつつ、より一層の成果の公表につなげたいと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続き、新型コロナウイルス拡大の影響を受け、研究方法の変更を余儀なくされたものの、他の研究者との研究打合せをオンラインで継続的に実施するなど工夫を適宜施しながら、一定程度研究を進めることができたと考えている。影響が全くなかったわけではないが、すでに検討を進めている研究を進めつつ、次年度以降の新たな研究の可能性の模索や、来年度から並行して進める研究との連動性も念頭に研究を進めることで、これまでの蓄積を活かした更なる研究への発展可能性を高めていくことができると考える。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、一定程度研究運営および研究成果の公表に影響を受けた。そのため、一部計画していた出張をオンラインに切り替えるといった理由等により、当初予定していた予算以下で研究を進めることとなった。研究はやや遅れていることから、当初の本研究の目的達成度を向上させる目的で、来年度の研究期間の延長を申請しているところである。来年度は、当初予定していた研究の運営に拠出する予定である。
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Research Products
(7 results)