2018 Fiscal Year Research-status Report
Research on economic interaction among consumers
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18K01888
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山本 晶 慶應義塾大学, 経営管理研究科(日吉), 准教授 (80376574)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 消費者行動 / オンライン・プラットフォーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、消費者間の経済的インタラクションに関するミクロ的研究を行うことを目的としている。消費者間の経済的インタラクションとは、フリマアプリやオンライン・オークション、スキルシェアリング・サイトなどにおいて、消費者間がモノやサービスを売買する行為を指す。2018年度は、関連領域の先行研究レビューを入念に行った。その成果はレビュー論文としてまとめられ、現在学術誌に投稿中である。 また、消費者間で経済的インタラクションを行うためには、健全な取引プラットフォームの整備が不可欠である。そのためには、プラットフォームのガバナンス施策、特に不正ユーザーの特定が重要となる。不正ユーザーの特定に関しては、以下の研究成果として報告・公刊された。(1)Yamamoto, Hikaru, Sugiyama, Nina, Toriumi, Fujio, Kashida, Hikaru and Yamaguchi, Takuma"Angels or Demons? Classifying Desirable Heavy Users and Undesirable Power Sellers in Online C2C Marketplace", SSRN 2018年4月、(2)山本晶、杉山 仁奈、鳥海不二夫、樫田光、山口 拓真「フリマアプリにおける不正ユーザーの特定」日本マーケティング・サイエンス学会第104回研究大会 2018年12月1日. 上記研究においてはフリマアプリの約10万件のアカウント停止されたユーザーとほぼ同数のユーザーのデータを用いて、プロフィール、購買情報 、出品情報などの特徴量からアカウント停止ユーザーを予測し、その特徴を明らかにした。 また、フリマアプリ上の消費者行動については、以下の論考としてまとめられた。(3)山本 晶「フリマアプリが変える消費者行動」『三田評論』 (1228) 2018年12月.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度においては詳細な文献レビューを行い、レビュー論文としてまとめ、投稿することができた。現在初回ラウンドの査読を通過中であり、2019年度の掲載を目指している。詳細な文献レビューは研究の基盤となるため、本研究の次年度以降の研究の推進に役立つもものと考える。また、消費者間の経済的インタラクションを実現するフリマアプリのユーザーを対象に、質問調査票による調査を実施することができた。この実証研究は、消費者がなぜ消費者間で中古品を売買する促進要因を同定するための予備調査として位置づけられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は引き続き関連領域の文献レビューを進めながら、消費者間の経済的インタラクションに従事する消費者のミクロ的な要因を探る予定である。なお、2019年4月には、2018年4月と同様にフリマアプリユーザーに対する調査を実施する予定である。調査を継続的に実施することにより、消費者間の経済的インタラクションの参加行動に関する経年変化を把握することが可能になる。
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Causes of Carryover |
学会参加費につき、参加費振込期限が2018年度、学会の開催が2019年度の案件が生じたため、2018年度内に支出することができず次年度使用額が生じた。当該学会の学会参加費は次年度(2019年度)に支出する予定である。なお、差額は68453円と少額であり、おおむね予定通り支出することができた。次年度も計画的な支出を行う予定である。
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Research Products
(6 results)