2018 Fiscal Year Research-status Report
ライフイベントにおけるミックス・エモーションと消費者の購買行動との関連
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18K01889
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
菅野 佐織 駒澤大学, 経営学部, 教授 (00383373)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 消費者行動 / ライフイベント / セルフギフト / 感情 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、様々なライフイベントにおいてなされるセルフギフトに着目して研究を行った。昨今の日本では、セルフギフトの消費行動は、様々な場面で見られるようになっている。これまでの既存研究において、セルフギフトには様々な意味があることが明らかにされている(Mick 1996; Mortimer, Bougoure, and Fazal-E-Hasan 2015)。これらの既存研究によって、消費者がセルフギフトを行う目的は、(1)自己が達成した何かに対する報酬(褒美)として、(2)個人のお祝いや記念として、(3)自己を元気づけるため、(4)自己を喜ばせるためといったことが挙げられている。すなわち、セルフギフトは、消費者の人生における様々な状況で、消費者のポジティブおよびネガティブな感情に訴えかけ、作用を及ぼすことが指摘されている。本研究では、このような消費者の感情への作用を保持するセルフギフトが、消費者にとってどのような意味や役割を保持しているのか、そしてセルフギフトにおいて選択されるブランドは、消費者にとってどのような意味があるのかについて明らかにすることを目的として、調査および分析を行った。本研究では、特に日本人女性を対象として調査を行ったデータを用いて、彼女達がなぜセルフギフトを行うのか、セルフギフトには彼女達の感情にどのような影響を与えているのか、セルフギフトとして選択されるブランドはどのような意味を持つのかについて分析を行った。そしてこれらの成果については、論文として執筆し、海外学会での発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度は既存研究の整理を行う予定であったが、既存研究レビューは次年度への繰り越しとし、今年度は、セルフギフト消費の研究との関連でいくつかの学会での発表および論文の執筆を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目の研究としては、まず既存研究レビューに関する論文の執筆を行うことが挙げられる。引き続き、研究計画の通りに研究を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
初年度(平成30年度)の研究の進捗が思いのほか進んでいたため、次年度実施予定の調査を前倒しで行う予定で計画を行った。しかしながら、その調査計画の不備が見つかったため、実施を翌年度(予定通りの年度)に行うこととした。
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Research Products
(6 results)