2023 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship Between Mixed Emotions in Life Events and Consumer Purchasing Behavior
Project/Area Number |
18K01889
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
菅野 佐織 駒澤大学, 経営学部, 教授 (00383373)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ブランド・マネジメント / ブランド・リレーションシップ / ライフイベント / 心理的所有感 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度から取り組んでいた心理的所有感に関する研究を進め、論文「マーケティングにおける心理的所有感の研究―近年の研究のレビューを中心に―」を執筆、出版した。心理的所有感とは、対象に対して人が抱く所有感のことであり、その対象が「私のもの」であるという感覚のことであり、近年、マーケティングや消費者行動研究において、注目されている概念である。デジタル化やシェアリング・エコノミーの拡大の影響によって、消費者が消費する対象は、物質的なモノとは限らず、デジタル財やシェアリング財など、多様な形を取るようになっている。ライフイベント消費においても、その対象が、物質的なモノとは限らず、無形財である場合も多くなっており、それがデジタル財(場合によってはアクセスベース型のシェアリング財)である可能性も高まっている。心理的所有感は、有形財に非物質的な対象や実際には所有を伴わない対象に対しても生じる感覚であり、複雑化する消費者とモノとの関係を解明する鍵概念として捉えられている。 この論文では,近年のマーケティングにおける心理的所有感の研究の動向を把握することを目的として、マーケティング領域の有力学術誌に掲載された近年の論文47本をレビュー対象として、論文の形式と研究の着目点(対象の特性および影響要因)による分類を行った。結果として、近年の研究動向として, テクノロジー(デジタル財, AIロボット/AR)(23%), ブランド/ブランド・コミュニティ(13%), 感覚(10%), コミュニティ(8%), 価値共創(8%)に関連する研究が多くみられた。 引き続き、ライフベント消費におけるデジタル財やシェアリング財の購入と心理的所有感との関連について検討をしていく予定である。
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