2022 Fiscal Year Research-status Report
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18K01893
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
横山 斉理 法政大学, 経営学部, 教授 (70461126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 伸一 青山学院大学, 経営学部, 教授 (70368554)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 食品小売市場 / 地域多様性 / 小売競争 / 小売業態 / retail patronage |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究計画の第3フェーズである定量調査、分析、成果発信を行う予定となっていた。COVID19の流行により繰り返し延期せざるを得なかった実証研究のための質問票調査を実施するタイミングを見計らいつつ、本研究課題の推進に資する研究を推進した。 ひとつは、本研究計画に関連する小売ロイヤルティに関する論文を執筆し、投稿・出版した。この研究は本研究課題と完全に一致するわけではないが、関連研究領域の文献サーベイや解析手法の活用を通じて、研究推進のための示唆を得ることができた。もう一つは、調査で得られたデータを解析する手法について理解を深めた。当該研究領域において支配的な実証研究の方法は統計的な解析であるが、他の方法と同様、解析手法として得て不得手がある。そのため、データ取得に備え、代替的な解析アプローチとしてファジィ集合を用いた質的比較分析の可能性を、論文執筆と学会発表を通じて検討した。これらの研究推進は、本研究課題の推進および発信をスムースにするという点で大きな意義があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
遅れている理由は調査実施のタイミングを見計らっていたからである。調査は理論検証に適していると思われる特定エリアで対面、手渡しにより実施する計画であったため、昨年度に引き続き、COVID19の収束状況を見計らっていた。2021年度には2022年度内に実施可能であると予測していたが、残念ながら、対面、手渡しでの実施について調査協力先の同意を得ることができなかった。この点は世間の状況を鑑みるとやむを得ないものと捉えている。今後は調査が実施可能になるか見計らいつつ、他の代替的なデータ取得法も検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度にはCOVID19が「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の5類に変更されたことから、対面、手渡しでの質問票調査を実施できる見込みは高まったが、世間の認識の変化を予測することは困難である。COVID19が再び流行期に入れば調査実施が困難になる可能性は高いと見込んでいる。そのため、今後は理論的に意義があると考えられる範囲で他の代替的な調査実施を検討する。当該研究課題を鑑みると、調査先の選定は極めて重要であるため、研究分担者と緊密に連携して慎重に検討を進めていく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は計画していた調査がCOVID19の流行により実施できなかったからである。今年度は対面での調査を実施できる見込みを探りつつ、難しければ代替的な調査を実施する。したがって、次年度使用額は主として調査のために拠出する。
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