2018 Fiscal Year Research-status Report
Proximity Marketing and Consumer Behavior
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18K01895
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| Research Institution | Nagoya University of Commerce & Business |
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Principal Investigator |
山田 昌孝 名古屋商科大学, 商学部, 教授 (20174740)
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2018-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 近接マーケティング / 消費者購買意思決定過程 / 新製品の採用と普及 / PMS Lover / バックワード・スケール |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「近接マーケティング施策（PMS)に好んで反応する」消費者とは、どのような人かを明らかにすることである。PMSに好んで反応／利用する消費者（PMS Lover）とは、イノベーターやオーガニ ック・インフルエンサーの性格的要素を多く持っている自ら好んでPMSを利用し、理解している消費者、つまり自由意思を持った何らかの性格特性の際立った利用者であることを実証することを目的とする。そこでやがてPMS LoverもOrganicに成長していくものと考えられる。つまり、ICT環境内で消費者専門知識力の発達として消費者行動をとらえ、新製品の採用と普及に貢献するPMS Loverの性格特性を抽出するための測定スケールの開発が本研究の目的である。
平成30年度は、まず先行研究の調査から始めた。学術的なものが非常に少ないことが明らかになった。そのため、消費者意思決定の時間的側面の理解に解釈レベル理論の重要さを知った。また、対象環境が静的なPCからモバイルPCを経由してモバイルホンへと進化しており、ゴーシュ（2018）など貴重な文献も登場してきたことが明らかになった。
データ分析としては、2017年11月に予備的に収集しておいた楽天市場のレビュアー番付参加者を対象に質問紙を作成しウエッブ調査したデータを分析した。ISMS Marketing Science Conference ローマ大会（平成31年2月応募、3月受理決定、6月発表）にチャレンジし、受理された。12月～3月までは、同時並行の科研研究成果の英文化／投稿準備とこのデータ分析とが重なり多忙であった。現時点で理解が進むにつれて質問紙の仮設構成の不備等が目につき、次年度はこれらの修正をして取り組みたいと考えている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
概要でも述べたが、ゴーシュ（2018）に見るようにモバイルホンの台頭による消費者への影響が筆者の予想以上に早かったので全体の研究構想自体を令和元年度に再検討・構築する必要があると考えるに至った。現在6月のローマ大会での発表の準備中であるがそのことを強く感じている。
ゴーシュ（2018）が述べているように、消費活動の個人情報と交換に企業から提供されるその個人が享受する便益は、現在多くの消費者が感じている不安よりも慣れの効果もあり急速に増加すると考えられるからである。米中間のパワーコンフリクトによってブレーキがかかることも想定できるが、ブロックチェーンの技術の進行でビッグサーバーをもつGAFAなどの力の脆弱化も考えられ、何か予想外の新技術が急速に台頭する可能性もゼロではない。しかし、趨勢としては、消費者は便利な方に流れていくように見える。特に我が国においては、人口減少による省人化は待ったなしである。したがって、どのような状況になろうと消費者の福利に寄与でき、科学的に有意義な研究を目指さなければならないと考える。
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| Strategy for Future Research Activity |
前述のように非常に不安定な先行きとAI技術の急発展により、どのような研究が望まれるのか、模索の状態が続いている。筆者の守備範囲からどんな貢献が可能なのかをローマ大会後に検討したい。基本を自身のこれまでの蓄積のある「新製品の採用と普及」の分野において、この新しいPMS環境でPMS Loverを研究し、どのように貢献できるかを考えたい。
基本構想の創出、それに基づく質問紙調査の実施、本来は前年度に済んでいるはずであるが、筆者にとってゴーシュ（2018）のショックは大きく、米国など通信関係のデバイスが輸入禁止措置を受け一時的な停滞はあってもこの便利さは消費者にとっては何者にも代え難いものがある。そこで、それを所与とした状況でどのような知見を得るべきかを考えデータ収集、分析と進めていく考えである。
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| Causes of Carryover |
研究方針の再構築の必要性については既に述べた。以下に使用計画を述べる。
新構想によるアンケート作成・データ収集代が必要になる。現在所有しているデータは、その分析から得た知見等から考察すると不備な点が多々見られる。消費者行動の前段回の意図レベルに留まっているので行動レベルまでのデータを取り、さらなる知見を得たい。特に、既述のようにゴーシュ（2018）などのモバイルでの諸活動に対する分析の実績が上がってきているのでこれらを踏まえた新しい視点を見つけたいと考えている。
・アンケート調査代：40万円前後を予定。・海外研究大会参加登録料並びに旅費など：毎年参加しているINFORMSのISMSの研究大会を目標にしている。計35万円程度を予定している。
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Research Products
(1 results)
