2019 Fiscal Year Research-status Report
金融リテラシー水準を考慮したファイナンシャル・マーケティング理論の構築
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18K01898
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
山下 貴子 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (70309491)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 金融マーケティング / 金融リテラシー / 金融資産選択 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は科研費最終年度ということで過去2年の研究成果(「交互作用効果を考慮したコウホート分析法による米国家計金融資産選択行動Cohort Analysis of Household Financial Portfolio Selection in the U.S. by Using the Bayesian Cohort Model with Age-by-Period Interaction Effects」および、「次世代金融サービスと消費者行動Study on Consumer Behavior for Next-Generation Financial Services」)に加え、新たに【日経リサーチ】金融RADAR2019年本調査を用いたデータ分析を行って投稿を試みたが、論文完成には至らなかった。 一方で、コロナ禍の影響で消費者の金融行動は大きく変化していることが予測される。昨年度執筆した「次世代金融サービスと消費者行動」ではキャッシュレスサービスの普及過程について分析を実施したが、当初予測していなかった事象の影響により消費の自粛や、キャッシュレス決済の意図せざる拡大などで、消費者行動の分析が困難な状況となっている。 このまま研究を進めることの意義を確認し、新たなデータを用いた分析をもとに方向性を若干修正したいと検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
【日経リサーチ】金融RADAR2019年本調査を用いたデータ分析を行って投稿を試みたが採択に至らなかった。また、コロナ禍の影響で、例年は研究に集中できる年初~春休みはWeb講義準備の学内業務(教務主任)に追われまったく時間が取れなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
【日経リサーチ】金融RADAR2019年本調査を用いたデータ分析を実施したが、コロナ禍の影響で消費者行動が大きく変わってしまっていることが予想され、昨年のデータを用いて分析を進めることの意義を再検討している。今秋にコロナの影響を組み込んだ新たなデータが発表されれば、そのうえで研究の結論の方向性を検討したいと考えている。
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Causes of Carryover |
繰越金額が少額であるため、消耗品で使用予定。
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