2020 Fiscal Year Research-status Report
Research on International Transfer and Strategy of Japanese-style Retail Technology in East Asia
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18K01903
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
金 亨洙 久留米大学, 商学部, 教授 (60341301)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 日本型コンビニエンスストア技法 / 日本型小売技術 / 中国移転 / 台湾移転 / 現地化プロセス |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年に引き続き、令和2年においても、韓国・中国・台湾を対象とし、日本型小売技術の国際移転に関する実証研究を目的とし、現地調査(研究資料収集などを含む)を行うことであった。令和2年度の研究実績は、以下の1点である。 ①学会報告:共同発表(KIM LEE-NA・金 亨洙)(2020年10月24日)「日本型コンビニエンスストア技法の台湾・中国移転プロセスに関する研究」『第41回国際学術大会(韓国日本近代学会)』(予稿集)(於:韓国・東義大学(オンライン開催))、412-426頁。本報告では、東アジアの中でも、とくに台湾と中国を研究対象とし、両国において、日本型コンビニエンスストアの諸技法がどのように移転され、どのような現地化を図っていたのかについて、二次データ(鍾、2003、2015)(矢作、2007)や中国・上海でのインタビュー調査(補足的に)を用いて実態を把握した。それと同時に、すでに提示した小売技術の移転モデルを通して、比較の視点から、それらは何を基準として移転したのか、また現地化プロセスについて理論な検証を試みた。具体的には、日本型コンビニエンスストアが中国と台湾において、どのように変容したのか、あるいは変容しなかったのか、それはどのような要因(文化構造、経済過程、企業内外の諸組織)によるものなにかについて検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度の研究においては、韓国・中国・台湾を対象とし、日本型小売技術の国際移転に関する実証研究を目的とし、韓国・中国・台湾における現地調査(研究資料収集などを含む)を行う予定であったものの、令和元年と同じく、コロナウィルス拡大の影響により、現地調査(研究資料収集などを含む)を実施することが出来なった。それゆえ、令和3年度に実施する予定である。 なお、韓国では自ら現地調査を行う予定であるが、台湾と中国での研究資料収集などの現地調査においては、研究協力者(本学大学院生)の協力を得て実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度では、台湾における研究資料収集・調査を行うと同時に、韓国と中国におけるアンケートやインタビュー調査(現地資料収集を含む)を行う。また、台湾・中国・韓国で入手した研究資料などを分析・統合し、その成果をまとめる。さらに、その研究成果の発表にも重点をおいて研究を進める。 ⅰ)現地調査:令和3年12月~令和3年1月をめどに、台湾での現地資料収集と現地調査を実施する。また、令和3年2月~3月をめどに、韓国と中国における現地調査(第2回目)を実施する。台湾と中国での研究資料収集と現地調査の際には、翻訳・通訳者として留学生に依頼する。 ⅱ)学会・研究会:令和3年10月をめどに、国際学術学会にてその研究成果を報告すると同時に、論文としてまとめる。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、コロナウィルス拡大の影響により、令和元年から令和2年度にかけて実施する予定であった台湾・韓国・中国での現地調査を実施することができなかったからである。 それゆえ、令和3年度では、台湾・韓国・中国における現地調査(現地資料収集を含む)を実施する予定である。そのための費用として計上する。
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Research Products
(1 results)