2018 Fiscal Year Research-status Report
The relationship between tax avoidance and risk
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18K01915
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
奥田 真也 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (40351431)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 税負担削減行動 / リスク / 資本市場 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度である2018年度は、新たな研究の模索の時期であった。そのため、いくつかのパイロット的な分析を行った。また日本会計研究学会の特別委員会「税制が企業会計その他の企業行動に及ぼす影響に関する研究」に委員として参画することができ、実際に委員会において有益な情報交換を行うことができた。また、自分自身、この課題に直接関係する研究を担当として割り当てられた。このことから、本研究課題と似た問題意識を持つ研究者のとの意見交換を行うことができた。これにより、本研究課題についてより深い分析や示唆が得られるようになると期待している。 さらにリスクや資本市場に関して、特別委員会で求められている視点とは別の視点からなず独自の研究も進めている。この研究に関しては、すでに分析モデルやデータ収集は終えており、統計的な分析を開始している。さらには、結果についてある程度仮説と整合的なものが得られつつある。ここまでが2018年度の研究実績であるといえよう。よって、この結果を基にした論文執筆並びに投稿を2019年前半には行う予定である。これにより2019年中の業績公表を目指す予定である。 ただ、明確な結果をいまだ得られていないという意味では模索に終わったという側面は否めない。実際問題として、2018年度は研究課題に関する業績を公表できなかった。よって、2019年度以降、この遅れを取り戻すべく、特別委員会やそのほかの機会を捉えて研究を推進する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度においては当該課題に関する業績を公表できなかった。このことからみて、計画より進行している、あるいは順調であると自己評価することができない。 ただ、まったく研究が進んでいないわけではない。日本会計研究学会の特別委員会「税制が企業会計その他の企業行動に及ぼす影響に関する研究」に委員として参画することができ、実際に委員会において有益な情報交換を行うことができた。また、自分自身、この課題に直接関係する研究を担当として割り当てられた。そのための準備を2018年度に行っていることから、表面的な業績は公表できていないが、その準備は整えつつある。 以上を鑑みて、自己評価としては「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは学会の特別委員会の委員として、税制が企業行動に及ぼす影響についての議論を深めて、また自らも業績を公表するために論文執筆を進める予定である。すでに分析モデルの方向性は決まっているため、それらを分析する作業を今年度に実施する。またそれ以外にも独自にいくつかの研究を進めており、そのうち一つは検証結果がでており、まもなく論文執筆に入る予定である。なるべく早く論文を仕上げて、投稿し今年度の論文公表を目指す。これ以外にも、いくつかの研究計画を推進する予定である。
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Causes of Carryover |
研究会や学会に参加する予定で旅費を請求していたが、大雨の影響で出張が取りやめになり、また私事でどうしても研究が行えない時期があったため、旅費が想定よりも少額になってしまった。そのため、次年度使用額が生じた。
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