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2020 Fiscal Year Research-status Report

管理会計を進化させる組織的行動パターンに関する経験的研究

Research Project

Project/Area Number 18K01927
Research InstitutionOsaka University of Economics

Principal Investigator

浅田 拓史  大阪経済大学, 情報社会学部, 准教授 (30580823)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords管理会計変化
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、管理会計の変化を引き起こす組織的行動パターン(ルーティン)とはどのようなものかについて明らかにすることである。2020年度は、かかる研究目的を達成するために、リサーチサイトの国内外の事業所を訪問して、重点的なインタビュー調査を実施予定であった。しかしながら、前年度末から続くコロナ禍が収束せず、当初予定していたフィールド調査を実施することができなかった。このような事態に対応するために、一部協力の得られたものについては、WEB会議システムを利用したオンライン調査という形で実施した。また、文献調査を中心に実施するなどの対応を行った。このため予定していた海外事業所を訪問しての調査が実施することができなかった。
前年度までの調査実績をもとに、査読論文1本、非査読論文1本を公刊した。これらの論文においては、コントロール・システムの変化プロセスについて、フィールド調査から得られた知見の一部をまとめている。そこでは、アメーバ経営と呼ばれるコントロール・システムの構築プロセスにおいて、トヨタ生産方式などに代表される改善ルーティンの導入や、それをサポートする他のコントロール要素が整備されることを通じて、導入後に生じた機能的な停滞現象が克服されるプロセスを明らかにしている。一方でこれらのフィールド調査から得られた知見から、コントロール・システムの機能性に変化を与える要素が他の要素と関係しつつ変化していることが示唆されている。今後は、得られたデータをもとに、これをより良く説明するための理論的枠組みの検討をさらに進める予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

コロナ禍により、依然としてフィールド調査が困難な状況が続いているが、現時点で調査再開の見通しは立っていない。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、オンライン調査を可能な限り実施するとともに、文献調査に軸足を置いて研究活動を推進したいと考えている。また、年度後半には、一定程度の訪問調査を再開したいと考えている。

Causes of Carryover

コロナ禍により当初計画通りにフィールド調査を実行することができなかったために、次年度使用額が生じた。2021年度後半には遅延しているフィールド調査を実施する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2020

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] コントロール・システムの停滞を克服する:マルト水谷のアメーバ経営の進化2020

    • Author(s)
      浅田拓史・上總康行
    • Journal Title

      原価計算研究

      Volume: 44(1) Pages: 88-101

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] マルト水谷におけるアメーバ経営の進化と使いこなしの条件2020

    • Author(s)
      浅田拓史・上總康行
    • Journal Title

      會計

      Volume: 198(1) Pages: 95-109

URL: 

Published: 2021-12-27  

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