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2020 Fiscal Year Annual Research Report

Evaluation of R&D Investments in a Context of Open Innovation

Research Project

Project/Area Number 18K01928
Research InstitutionKansai Gaidai University

Principal Investigator

北尾 信夫  関西外国語大学, 英語国際学部, 教授 (00708969)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords管理会計 / オープンイノベーション / 研究開発
Outline of Annual Research Achievements

クローズドな研究開発を行ってきた企業が、戦略をオープンな方向に転換し始めたとき、研究開発投資の意思決定に用いる財務情報の質と量にどのような変化が生じるかを明らかにすることで、オープンイノベーションの活用が遅れているといわれる、わが国企業の課題を明らかにするため研究を進めてきた。
研究のための分析枠組みとして、初年度に、従来、管理会計分野の研究で一般的であった目的論的・規範論的アプローチに変わり、進化論的アプローチを用いたモデルを模索し、予備的調査を経て昨年度に「協業環境の変化にともなう戦略の転換と定着」として論文にまとめ、本年度は、これらの成果を踏まえたうえで、オープンイノベーションを推進するコンソーシアムおよび参加企業の協力を得て、経験的証拠の収集通じた実証研究の完成を試みた。
残念ながら、新型コロナウィルス感染症の蔓延によって、参与観察を予定していたコンソーシアムの各種会議は議事持ち回りとなり、また、調査対象の企業間における協業の試みが延期されるなど、緊急事態宣言を受けて研究環境も大きく変化し、経験的証拠の収集が思うように進まなかった。さらに、メール等を利用したインタビューから、コロナ禍に伴うサプライチェーンの著しい変化のなかで、少なからぬ企業の「協業」に係わる経営関心がオープンイノベーションから事業継続(BCP)に移行していることが明らかになり、現段階では当初意図した研究が困難な状況となっている。しかしながら、現在進めている、この特殊な状況からの回復プロセスの観察は本研究をさらに立体的になものとして昇華させる好機でもあり、研究計画書で予定した期間は過ぎてしまうが、コロナ禍が収束するタイミングで不足のデータ収集を行い、研究を完結させる予定である。

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Published: 2021-12-27  

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