2019 Fiscal Year Research-status Report
Gender Roles in Television Commercials in Asia
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18K01979
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
ポンサピタックサンテ ピヤ 京都産業大学, 現代社会学部, 教授 (60555481)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アジア / 広告 / ジェンダー役割 / 国際比較 / テレビ広告 |
Outline of Annual Research Achievements |
「アジアのテレビ広告におけるジェンダー役割の国際比較」と題した本研究は、アジア諸社会のテレビ広告に現れるジェンダー役割の内容分析を中心とした国際比較を通じて、社会と広告の相互関係の解明をめざすものである。最大の研究目的は、異なった文化的・歴史的背景をもつアジア諸社会において、いかに広告におけるジェンダー役割が社会状況やその変化を反映しているかを明らかにすることである。具体的には、アジア6ヵ国(日本・中国・韓国・台湾・シンガポール・タイ)の広告において、ジェンダー役割、特に労働場面でのジェンダー役割がいかに現れているか、その類似点と相違点を考察することである。本研究の最終目標は、こうした課題を通して〈アジア広告の社会学〉という新たな研究分野を創設することである。 また、研究実施計画について、先行研究の検討/調査設計のための研究打合せ/各国における広告サンプルの収集と分析/広告専門家と視聴者のインタビュー調査を行っている。 さらに、研究成果として、大学の授業での有効活用、国内外の学会発表や学術雑誌・学内論文への掲載を行っている。今後の研究計画について、各国のデータを収集と分析し、研究の結果をまとめ、学会発表や学術雑誌を続きたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和1年度において、2019年の6カ国(日本・中国・韓国・台湾・シンガポール・タイ)におけるテレビ広告サンプルの収集や広告専門家と視聴者のインタビュー調査を行い、研究計画どおりに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の課題として、2018年から2020年までの広告サンプルを収集し、3年間のアジア6カ国のテレビ広告内容分析の研究調査結果とその変化の考察と取りまとめ、そして、国内外研究成果発表などを予定としている。 (2020年度の計画) 2018年度と2020年度の3年間研究結果による研究成果の国内外発表と論文の執筆/公開講座。具体的には、日本社会学会、日本ジェンダー学会、日本広告学会、日本タイ学会、国際社会学会、国際広告学会などで研究成果の発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初、2019年度にアジア6カ国の広告内容分析を行い、その結果を国内・国際学会において発表する予定であったが、広告内容分析に予定より多少時間がかかったため学会発表が行えず、未使用額が生じた。 今後の使用計画として、アジア6カ国の広告内容分析の続き及び国内・国際学会での発表を次年度に行うこととし、未使用額はその旅費や参加費に充てることとしたい。具体的には、日本社会学会、日本ジェンダー学会、日本広告学会、日本マスコミュニケーション学会、国際社会学会、広告研究国際会議などで研究成果の発表を行う予定である。
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