2022 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Sustainable Consumer Society: Exploring the Factors of Development in Portland, Oregon
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18K02004
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
寺島 拓幸 学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 教授 (30515705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間々田 孝夫 立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (10143869)
水原 俊博 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (10409542)
藤岡 真之 弘前学院大学, 社会福祉学部, 准教授 (60405727)
三田 知実 熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (20707004) [Withdrawn]
野尻 洋平 名古屋学院大学, 現代社会学部, 准教授 (40713441)
畑山 要介 豊橋技術科学大学, 総合教育院, 准教授 (70706655)
畑山 直子 日本大学, 文理学部, 研究員 (10732688)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ポートランド / 消費文化 / エコ / ローカル / DIY / フィールドワーク / アメリカ / ライフスタイル |
Outline of Annual Research Achievements |
まず,最終年度の成果についてである。コロナ禍により2年連続で現地調査が断念されていたため,2022年度のフィールドワーク実現に期待が高まっていたものの,2022年度の現地調査もコロナ禍により日本から米国への入国が叶わない状況が結局続いた。結果,最終年度に実施した研究成果としては,入手済データを再検討し,知見を形にする作業を行った。具体的には,「食の安全と政治的態度」「社会的ミッションをもったコーヒーロースター」という2編の雑誌論文を上梓した。 次に,研究期全体を通した研究成果についてである。先進的な価値観を体現する都市として注目されるオレゴン州ポートランドの消費文化を実証的に検討し,その特有な消費文化とその持続可能性の実態解明,およびそれを支える地域コミュニティの役割を明らかにする,という本プロジェクトの目的にたいして次のような成果を得た。 初年度の2018年度は3名が渡航し現地での予備調査を実施した。〈地域志向〉〈環境志向〉の2点に焦点をあてた非構造化インタビューを通し仮説検証しつつ,新たな視点として〈DIY志向〉という消費文化も注目すべきことが同時に明らかにされた。併せて,ポートランド中心部と郊外の差異,格差についても等閑視できない規模であることが明らかにされた。 次年度の2019年度は多数の研究メンバーが現地入りし,本格的なフィールドワークを実施し次のような成果をえた。すなわち,消費者ニーズに応答する形ではなく,社会貢献はあくまでも生産者主導であって,働き方や経営にたいする考え方と密接に結びついているという点が明らかとなった。 続く,2020年度,2021年度,2022年度は既述のとおり,コロナ禍の拡大および長期化によって現地調査は断念する他余地なく,この時点で入手しているデータの再検討を通して学会報告,雑誌論文掲載,図書刊行をおこなった。
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Research Products
(7 results)