2018 Fiscal Year Research-status Report
Conceptualizing a macro model of older adult volunteerism
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18K02090
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
陳 礼美 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (40510160)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ボランティア / 社会福祉 / 地域福祉 / 高齢者福祉 / NPO / ボランティアマネージメント / ソーシャルワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は地域における福祉系NPO団体において、「組織キャパシティー」という概念を基にしたメゾレベル要因以外に、どのようなマクロレベル要因がNPOのボランティアマネージメントに影響しているか、を明らかにすることが研究目的である。2018年度の研究では、日本のボランティアマネージメントの文献調査を行い、調査結果に基づいてマクロレベルのデータを収集することを段階的目標とした。 ボランティアマネージメントに関する先行研究は大きく分けて2つのアプローチが主流であった。先ず、参加するボランティアの属性に着目するもの、参加に伴うボランティアの心的作用に着目するものであった。NPOを取り巻くマクロレベルの環境といった要因について理論化したものはSHRM(構造的側面)などがあるが、実際に日本の高齢者ボランティアに焦点をあてた実証的研究は見当たらなかった。 海外ではマクロレベル関連要因を見た研究はケース研究もしくは国レベルのプロフィール研究をもとに行っていることがわかった。人口、政策、市場やケア(介護)状況、福祉レジームの特徴などを用いて国レベルや団体レベルの比較を行っている。 本研究では、先行研究の文献調査結果を踏まえて、同じように地域レベルで人口、政策、市場やケア状況のデータを収集し、地域ごとのボランティア組織のデータと統合し、新たなデータをもとに分析を行う準備を進めたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
先行研究の文献調査を終えて、これからデータ収集を行う。データ収集を行うにあたって、研究チームと一緒にどのデータを集めるか更に決定していく必要があるので、次年度の目標として位置付けることにした。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は研究分担者や研究協力者に相談しながらパブリックデータを選別し、オリジナルデータの統合へ向けて研究を進めていきたい。オリジナルデータを統合するにあたっては、データの信頼性や妥当性、フォーマットを合わせること等のタスクを次年度予定している。
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Causes of Carryover |
個人的な理由のため研究協力者と会うための渡米が出来ず、また休職中のために研究に必要な人材の雇用等ができなかったため、次年度使用額が生じた。次年度から復職する予定なので、研究分担者と研究協力者と共に本研究で使うデータベース作成の準備を進める。
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