2020 Fiscal Year Research-status Report
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18K02152
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
吉中 季子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (70434800)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 公的年金 / シングルマザー / シニアシングル / 女性の貧困 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の3年目である2020年度は、インタビューを中心に行い、分析をする予定であったが、コロナ禍により研究の進行がほぼ止まった。 そのようななかで、かつてシングルマザーだったひとで、年金生活を送っている女性のインタビューを若干名実施した。 少ない事例から特徴的だったことは、自営業だった妻は、社会保障の面において夫と共に同時に加入することは行われていた。しかし、家庭内でも自営の仕事役割においても性別役割分業は強固であり、被用者の妻とは役割の負担が重いことがインタビューより語られた。 また、別の事例から総じて言えることは、シングルマザーであってもなくても老後の年金額は低かったこと、それでも老後の生活を生活保護に至ることなく生活している背景には、どのような形であれ持ち家であること、子どもからの扶養があること、自分の年金があることが生活を支えていたことが要因として浮かび上がった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度から引きつづき、インタビューを実施する予定であったが、コロナ禍のため、ほとんど中止となった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間の最期の1年間は、工夫をしながらインタビューを進め、少ない事例でもライフヒストリーを中心した詳細な分析をすすめることにしたい。それらを踏まえて研究の総括としたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による影響で研究に遅れが生じたため、予算執行に至らなかった。
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