2020 Fiscal Year Research-status Report
認知症ケアの階層モデル構造をふまえた介護スタッフのスキルアップ規定要因の検証
Project/Area Number |
18K02155
|
Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
佐藤 ゆかり 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (20551815)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 認知症ケア実践 / 介護福祉士 / 生きる意欲を支えるケア |
Outline of Annual Research Achievements |
介護福祉士および介護スタッフが実践する認知症ケアついて予備調査を行った。 調査対象は、全国の高齢者福祉施設・在宅介護事業所から、施設種別や地域等により層化抽出した介護福祉士および介護スタッフとした。調査方法は、自記式質問紙を用いた郵送法(初回調査:秋季)およびWeb調査(3か月後追跡調査:冬季)とした。調査内容は、中程度認知症高齢者と重度認知症高齢者へのケア実践25項目について、土台となるケアから高度な知識や技術を必要とするケアまで5つの階層を想定し、実践状況(自己評価)について4件法で回答を求めた。 「安定・安全・環境整備」「自己決定と自由の尊重・権利擁護」「役割を継続した自立支援と予防ケア」領域の実践については、秋季・冬季ともに同程度の実践頻度であった。他方、「社会的交流・家族支援・地域ケア」領域の『施設外の人とふれあう』実践について、秋季から冬季にかけ、中程度・重度いずれも実践頻度が少なくなる傾向が観察された。また、「生きる意欲を支えるケア」領域の『希望の再発見を可能にする』実践についても同様の傾向であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により、計画していた本調査を延期したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
予備調査結果から、季節変動等に留意し、本調査を実施する予定である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により、量的調査を延期したため、次年度使用額が生じた。今年度、量的調査等を進め、当初の計画通り執行する予定である。
|
Research Products
(1 results)