2022 Fiscal Year Research-status Report
児童生徒の問題行動予防プログラムの構築―問題行動と抑うつの関連に着目して―
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18K02156
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
周防 美智子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 特任准教授 (90584011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 典樹 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (70584465)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 児童生徒 / 抑うつ状態 / 問題行動 / 家族課題 / 児童虐待 / 経済課題 / 発達課題 / 学習課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
児童生徒の問題行動プログラム構築に向けて、児童生徒の問題行動の実態を抑うつ状態と児童生徒が抱える背景課題から調査(2019・2020年度実施)を終えている。その後調査結果を分析を深めるとともに、学校内での児童生徒の観察、支援状況のモニタリングを行い問題行動予防プログラムの構築を進めていた。しかし、コロナ感染予防の影響で児童生徒の観察、モニタリング、研究会(学校関係者参加型)が予定通り行えない状況となり、昨年度予定していた問題行動予防プログラムの構築に至らなかった。そのため、2023年度は、児童生徒の問題行動予防プログラムの構築に取り組む。 研究報告として、2020年度日本公衆衛生学会、日本小児保健学術集会で発表。2021年は、2020年のコロナ禍に実施した調査データと、コロナ改善に行った調査データの比較研究を行い日本公衆衛生学会に発表した。学会では、コロナ禍における中学生の抑うつ状態の増加と抑うつ状態の背景課題にある児童虐待、家庭課題、経済課題に正の相関関係が見られ、抑うつ状態から問題行動を理解することの重要性が示唆された研究結果を報告した。 以上の研究結果から、児童生徒の問題行動予防プログラムの基盤となる学校・教員の児童生徒理解、支援、対応について、教育領域の生徒指導雑誌(2021年5月、2021年12月)と生徒指導の書籍を発刊した。さらに、書籍や研究結果を用いて教員、スクールソーシャルワーカーなどの研修を行い、問題行動と抑うつ状態、背景課題の理解と支援について提案を行った。 また、研究期間中に抑うつ状態と希死念慮などの課題も浮き彫りになり、問題行動予防プログラム構築において表出されやすい行動だけでなく発見が困難な行動課題についても注目し考察を加えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究において、①小・中学校全児童生徒を対象に問題行動における発達環境と抑うつ状態との関連を明らかにする。すなわち、問題行動と抑うつ状態に影響を与える発達環境での課題、児童虐待、経済的課題、家族課題、発達課題、いじめ、対人トラブルなどの関連を明らかにする。②学校現場で活用できる問題行動予防プログラムを検討する。③問題行動の予防プログラムの効果検証し構築することを予定していた。問題行動の要因、背景については調査対象を広げ、検証・検討ができている。しかし、コロナ感染予防の影響から研究フィールドである学校への継続的介入が難しく、問題行動予防プログラムの検証・検討が予定通り行えず、研究の進捗状況はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.児童生徒の問題行動予防プログラムの構築する。 コロナ5類移行により、学校への介入研究が進められる状況になったことから、今年度4月より児童生徒の問題行動予防プログラムの検討を再開している。 2.研究成果を書籍化する。
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Causes of Carryover |
コロナ感染予防の影響により、研究フィールドである学校への継続介入、研究会が予定通り進捗しなかったことから研究期間を延長した。 次年度は、研究最終年度として学校への継続介入と研究会を行い、研究目標である問題行動予防プログラムを構築し、研究成果を書籍化するために使用する。
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