2020 Fiscal Year Research-status Report
中山間農山村地域における福祉支援者の支援評価指標開発
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18K02157
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
高木 健志 佛教大学, 社会福祉学部, 准教授 (40413512)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 農山村 / 農村ソーシャルワーク / 農山村における福祉的課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、本来フィールドにおける聞き取り調査や観察を行い、データ収集と分析、研究のまとめを行う予定であった。しかし、新型コロナウィルス感染拡大の影響によって、緊急事態宣言が発出され、他府県をまたぐ往来の自粛が求められるといったことから、研究計画の変更を余儀なくされた。 具体的な研究活動として、研究テーマに関する文献調査、統計資料の収集や分析等を行っていった。文献研究については、図書館等を活用した文献収集を積極的に行い、農山村に関する明治期以降の文献や最新の農村社会学領域における紀要等を含めた学術雑誌の先行研究論文をレビューし、本研究においてひとつの学問的な基盤と位置付ける農村社会学に関する知見を深めていった。このことは、本研究のテーマである農村ソーシャルワークの理論的基盤をひろげることに通じる研究活動となった。また、文献以外の資料収集としては、農山村が中心の九州地方の市町村の統計資料等を収集した。農山村を多く含む九州地方の自治体が公表している統計資料を収集し、現代の農山村に関する統計データの把握と分析を通して、現代農山村の姿を明らかにしていくことを試みた。その結果、現代の農山村の住民の就労先については、農業を家族で経営しているという姿ではなく、50歳代より若い世代の農山村住民は、会社勤めしている人が多い傾向にあるという構造が明らかになった。このように、農山村の住民の生活から、いまの農山村の姿を明らかにすることができた。 新型コロナウィルスの影響によって、このように当初の計画を大幅に修正し、本年度は、文献調査や統計資料収集を中心に研究を遂行せざるを得なかった。本来予定していた農山村で実践する福祉支援者に対する聞き取り調査等は、新型コロナウィルス感染拡大の影響をうけ、実施できなかったため、今後、聞き取り調査等は方法の検討を含めて継続して計画していくこととしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本来予定していた農山村で実践する福祉支援者に対する聞き取り調査等が、新型コロナウィルス感染拡大の影響をうけ、実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
一年度の研究期間の延期を申請し、可能な方法を模索したうえで、農山村で実践する福祉支援者への直接あるいはオンラインによる聞き取りを行うといった当初の研究計画から修正して再計画することで、最終年度の研究を遂行していくこととしている。
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Causes of Carryover |
本来、フィールド調査や聞き取り調査などを行う予定であったことから、それらの旅費等を計上していた。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、緊急事態宣言の発出や他府県をまたぐ往来を含む調査研究のための出張等の自粛等要請に従ったことにより、調査が実施できなかった。次年度使用額が生じたのは、そのためである。 また、今年度は、本来の計画を可能な限り、実施できうるように努めていきたいと計画していくこととする。
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Research Products
(2 results)