2021 Fiscal Year Annual Research Report
Preventing Abuse of Older Adults Living at Home:Developing New Supportive Strategies based on the Present State of Caregivers' Support
Project/Area Number |
18K02165
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
山口 光治 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (90331579)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 高齢者虐待 / 養護者支援 / 養護者 / 養護者アセスメント / アセスメント / 虐待防止 / Eider Abuse / 高齢者虐待防止 |
Outline of Annual Research Achievements |
1年間延長したことにより、4年間の研究成果のまとめと公表に充てる時間ができた。本最終年度は、研究目的にある「在宅において発生している高齢者虐待の養護者支援を、より専門的な実践(ソーシャルワーク・プラクティス)へと強化していく」ために、主として以下の3点に注力した。 1.第17回日本高齢者虐待防止学会での発表:研究成果の公表の場として、標記学会で「高齢者虐待に至った養護者支援のためのアセスメントシートの開発」をテーマに、本研究全体の経緯と、最終的に「『養護者タイプ別支援モデル』活用の手引き」を製作するに至った経緯を報告した。 2.『高齢者虐待防止に関する養護者支援のための「養護者タイプ別支援モデル」活用の手引き』の発行:研究成果の一つとして、高齢者虐待対応現場での活用を意図し、養護者支援の指針を明示し、手引きとなる小冊子を2021年7月1日発行した。その後、調査協力自治体等に配布するとともに、希望する自治体等に対し、WEBによる説明会を開催した。 3.『「市区町村における高齢者虐待の養護者支援に関する実態調査」報告書』の発行:研究成果の二つとして、1年目に実施した全国調査報告書を小冊子にまとめ、調査協力自治体等に配布し、活用を促した。 特に2に挙げた手引きが、自治体や地域包括支援センターなどの養護者支援現場において活用され、それをもとにしたフィードバックが行われていくことで、より精度が高い手引きとなっていくものと期待する。養護者支援の目的が、単に「介護負担」により養護者が虐待行為に至っているのだという理解から、事案ごとに養護者アセスメントを行い、そのタイプに合った支援が行われることが専門的な実践となっていく。今後も実践現場と共に研究を進めていきたい。
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