2021 Fiscal Year Research-status Report
小児慢性疾患患者に対する医療福祉政策の実証研究-1型糖尿病を例として-
Project/Area Number |
18K02176
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
迫田 さやか 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(PD) (30780754)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 正興 名古屋商科大学, 経済学部, 准教授 (00711590)
和久津 尚彦 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (80638130)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 医療経済学 / 糖尿病 / 因果関係 / 医療福祉政策 / 慢性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1型糖尿病患者を調査対象として取り上げ、小児慢性特定疾病患者に対する医療福祉政策の方向性を明らかにすることである。日本では、特定の慢性疾患にかかっている児童・家族に対して18歳または20歳まで「小児慢性特定疾患治療事業」により医療費助成があるものの、成人をもって打ち切られる。この打ち切りが、どの様に医療機器選択に影響を与えているのか、社会経済的状況に与える影響について、調査を行ったのち、因果関係を計量経済学的なアプローチによって明らかにする。 2020年度は、主として、執筆した論文”What Discourages Elderly Use of insulin-infusion pumps in Japan”の投稿と改訂を主として、そのほか、調査票の検討と次の論文” Socio-economic Factors Associated with Insulin Pump Use in Type 1 Diabetes in Japan”の執筆を行った。”What Discourages Elderly Use of insulin-infusion pumps in Japan”は、国際誌でのR&Rが決定し、現在Revise中である。 研究代表者の迫田は、本データを用いて、保護者の就業状態と患者の医療費や健康水準の関係性を見た”Full-Time or Working Caregiver? A Health Economics Perspective on the Supply of Care for Type 1 Diabetes Patients”を出版した。 調査については、コロナ禍が影響して患者への調査がうまくいっていなかったが、執筆した論文の査読結果を受けて2022年夏に調査を行う予定として現在関係団体と交渉を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1型糖尿病患者に対するアンケート調査については、コロナ禍が影響して患者への調査がうまくいっていない。しかし、執筆した論文の査読結果を受けて2022年夏に調査を行う予定として現在関係団体と交渉を進めている。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在、執筆した論文”What Discourages Elderly Use of insulin-infusion pumps in Japan”が国際誌にR&Rとなっている他、その論文での課題を検討した” Socio-economic Factors Associated with Insulin Pump Use in Type 1 Diabetes in Japan”を執筆している。現在のデータでの課題を踏まえて、2022年夏にアンケート調査を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍を考慮し、また、論文査読結果を受けるまでは、調査が行われていなかったため経費を使用することができなかった。2022年夏に調査を行う予定である。
|
Research Products
(1 results)