2022 Fiscal Year Research-status Report
障害児・者施設における給食ガイドラインおよび栄養・食生活支援のための教材開発
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18K02190
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Research Institution | Morioka College |
Principal Investigator |
秦 希久子 盛岡大学, 栄養科学部, 准教授 (60781713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 ななえ 盛岡大学, 栄養科学部, 教授 (80594796)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 障害児・者施設 / 給食経営管理 / 食育教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、障害児・者施設の給食経営ガイドラインの作成および栄養・食生活支援のための教材開発とその効果検証を目的としている。 昨年で研究助成は最終年度であったが、新型コロナウイルスの爆発的感染拡大の影響を受け、ガイドラインに向けた追加調査および栄養教育教材の開発をするための調査を進めることが難しい状況であり、研究助成期間を1年間延長することとなった。 2022年度は、2019年度に実施した障害児・者施設で働く栄養士・管理栄養士の意見交換を目的とした研修会およびグループワークにて抽出された給食の課題についての研究成果を8月に実施されたThe 8th Asian Congress of Dietetics(略称:ACD 2022)の国際学会にて発表を行った。 障害児・者施設にむけた教材開発では、視覚支援学校の栄養教諭に研究への協力を打診した。学校から承諾が得られたことから、同校の食育の授業に開発した教材を取り入れてもらい、その際の効果を検証することとなった。開発した教材は、料理説明のセリフと調理音で構成された音声データである。2022年度は、この教材を食育の授業に導入してもらい、プレテストを実施した。実際には、生徒(2名)が自身が所有するiPadのアプリを通じて授業の中で視聴した。教材の導入効果を検証するため、視聴時の生徒の様子を栄養教諭と担任に注意深く観察してもらい、それを研究者が聴き取った。その結果、生徒らの興味を惹く教材であることが確認できた。担任からは、対象者に適した効果的な教材であるとの高評価を得ることができ、加えて、様々なバーションの教材が欲しいとの要望もあった。 現在も障害児・者施設では新型コロナウィルス感染症の対応業務に追われている現状であり、2023年度も引き続き1年間の研究期間延長することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症蔓延により、調査研究予定をしていても中止となることがあり、研究をスムーズに進めることができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症の蔓延状況の様子をみながら、障害児・者施設の給食従事者への研修会を開催を計画し、ガイドラインの作成を目指す。 教材開発については、昨年度より開始した特別支援学校での教材開発の継続を検討している。 研究成果は、日本栄養改善学会・日本健康教育学会・日本健康支援学会などでの発表や論文の投稿に向けて準備を進める。
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Causes of Carryover |
2022年度は前年度に引き続き新型コロナウィルス感染症蔓延の影響を受け、栄養教育教材開発のプレテストのみの実施となった。2022年度までに使用できなかった助成金については、2023年度に障害児・者施設の給食ガイドライン作成および教材開発のために使用する。研究を速やかに進めるための人件費や国際学会発表のための旅費や論文投稿費等としても使用する。
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Research Products
(1 results)