2018 Fiscal Year Research-status Report
加齢による機能低下がもたらす在宅高齢者の調理上の不便さと栄養摂取状況との関連
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18K02191
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
野口 律奈 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 准教授 (70720796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝崎 本実 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 助教 (10634256)
野原 健吾 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 助教 (70727726)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高齢者 / 調理 / 不便さ / 食品摂取の多様性評価 / 10食品群チェック表 / 共食 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、在宅高齢者の調理上の不便さとそれへの対処行動(以下、調理行動)を見出すこと、調理行動と栄養摂取状況との関連性を明らかにすること、の2点である。これにより、在宅高齢者の機能低下に配慮した調理方法や、彼らが陥りやすい栄養問題を回避するための食べ方や食材の選び方など、具体的な食生活提案を目指す。 初年度は、高齢者へのインタビュー、及びそれをもとにアンケートを作成する予定であった。しかし、インタビューへの協力者が少ない上、僅かな協力者は活動度が高く、調理上の不便さが抽出できなかった。 そこで、方針を切り替え、文献をもとにアンケートを作成し、協力者を募った。アンケートの内容は、文献から抽出した不便さと高齢者の食生活評価ツールとして普及している「食品摂取の多様性評価(10食品群チェック表)」の2つである。 現在、88名分がアンケートに回答、回収済みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第一段階として、対象者へのインタビューから在宅高齢者の調理上の不便さを抽出する予定であった。しかし、対象として適切な被験者の確保が困難な現状である。(インタビューに応じる在宅高齢者が少ない上、インタビューに応じてくださる高齢者は、活動度が高く、何ら不便さを感じていない。) 更に、食事調査ツールとして予定していたBDHQは、本研究の対象者(虚弱高齢者)には回答困難であることが判明した。
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Strategy for Future Research Activity |
実施中のアンケート調査は、2019年度中に150名を目指す。 また、インタビューについては、比較的元気な高齢者の協力が得られそうであるため、不便さだけでなく、食材や総菜、外食、調理機器等についてのニーズの聞きとりを行うことを考えている。更に、不便さを感じないほど元気な秘訣を抽出したいと考えている。
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Causes of Carryover |
現在までの進捗状況で記した通り、研究全体がやや遅れている。また、BDHQの使用を取りやめたことにより、その分の費用が不要になった。 2019年度、文献検索用、及び質的解析用のソフトウエア購入を予定している。
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