2022 Fiscal Year Research-status Report
加齢による機能低下がもたらす在宅高齢者の調理上の不便さと栄養摂取状況との関連
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18K02191
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
野口 律奈 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 准教授 (70720796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝崎 本実 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 講師 (10634256)
野原 健吾 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 助教 (70727726)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢者 / 調理 / 不便さ / 食品摂取の多様性スコア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、在宅高齢者の調理上の不便さとそれへの対処行動(以下、調理行動)を見出すこと、調理行動と栄養摂取状況との関連性を明らかにすることの2点である。245名へのアンケート調査と8名×2グループへのインタビュー調査を終え、その結果について、学会発表終了(3演題)。2演題が優秀賞を受賞した。在宅高齢者は、食品摂取の多様性スコア(DVS)が目標とする7点を大きく下回っており、その要因として孤食や家庭内孤食、外食や会食機会の減少等が示唆された。また、フレイル予防として摂取が勧められている肉類は、高齢者にとって食べにくい食品であることが明らかになった。量的調査によって得られたこれらの所見は、概ね男女に共通していた。しかし、質的分析により、こうした所見の背後にある要因や対処法が男女で異なることが示唆された。男性は食に関して家族に依存的であり、加齢による様々な不便さへの対処方法が思いつかない可能性が示唆された。一方、女性は食に関して自立しているが、加齢による役割変化に対して葛藤がある可能性が示唆された。現在、これらの結果を英語論文化中(翻訳・校正中)。近々に投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
245名へのアンケート調査と8名×2グループへのインタビュー調査を終え、アンケート結果について、量的および質的に解析し、学会発表終了。優秀賞を受賞した。インタビュー結果については、質的な解析結果を学会で発表済み。現在、論文執筆が完了し、翻訳・校正中。近々に投稿予定。英文化に手間取った上、投稿予定のジャーナルと文字数が合わず、修正作業が発生。投稿に時間がかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
解析を全て終了し、論文の英語翻訳もほぼ終了している。投稿予定のジャーナルの文字数に合わせた修正を早々に終え、6月までに投稿予定。査読を経て、年度内の公表を目指す。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で調査希望が小さくなり、調査の多くを申請者と研究分担者で行い、調査時のアルバイト代が減少したためである。また、新型コロナウイルス感染症の影響で学会発表がリモートとなり、旅費が不要となったためである。次年度は、論文の英文化(翻訳・校正)の費用と投稿費用、成果発表のための旅費として使用する。
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Research Products
(1 results)