2021 Fiscal Year Annual Research Report
Anti-allergic activity of Japanese knotweed known as itredori (Fallopia japonica)
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18K02205
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
柏木 丈拡 高知大学, 教育研究部総合科学系生命環境医学部門, 教授 (60363256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島村 智子 高知大学, 教育研究部総合科学系生命環境医学部門, 教授 (50350179)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | プロアントシアニジン / ヒアルロニダーゼ阻害 / 脱顆粒抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
イタドリ葉MeOH抽出液が示すヒアルロニダーゼ阻害活性の主要な活性成分と推定されたプロアントシアニジンの構造を探るためにゲルろ過クロマトグラフィーにより分子量を推定したところ受領平均分子量は9.10×10^4であった。また構成ユニットであるカテキン類が平均して130分子重合していることが推察された。また、活性成分フロログルシノールによる分解反応を行い生成物をHPLCにより単離精製し後、NMRによる構造解析を行なった結果、生成物はエピカテキン-(4β→8)フロログルシノールであった。従って、この活性成分はエピカテキンが4位と8位で結合したプロアントシアニジンであることが明らかになった。 定量の結果、主たる活性成分であるプロアントシアニジンはイタドリ新鮮葉1 gあたり9.03 mg含まれており、そのIC50は0.237 mg/mLであることからイタドリ葉粗抽出液のヒアルロニダーゼ阻害活性の24.6%に寄与していることが明らかになった。
単離したプロアントシアニジンを用いてRBL・2H3細胞に対する細胞毒性試験 を行ったところ、細胞毒性は見られなかった。さらに、脱頚粒抑制試験を行ったところ、脱穎粒を濃度依存的に抑制することが明らかとなった。 以上のことから、イタドリの葉にはフラボノイド配糖体、プロアントシアニジンといった抗アレルギー活性を示す成分が含まれていることが明らかとなった。今後は、今回単離した活性成分に対する細胞試験、動物試験、ヒト試験へと発展させたい。
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