2018 Fiscal Year Research-status Report
Social and Economic Implications of Infertility
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18K02221
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
伊藤 ゆかり 大阪大学, 国際公共政策研究科, 招へい准教授 (90399618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三田 貴 大阪大学, 国際共創大学院学位プログラム推進機構, 特任准教授 (00456956)
樺山 舞 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50635498)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 社会的不妊 / 不妊治療 / 家族政策 / 母子保健 / 少子化 / キャリア形成 / リプロダクティブヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
課題2:職場や地域における不妊治療支援策の事例比較において、不妊治療や子育て支援策を研究しているフィンランドとスウェーデンの研究者や機関と2018年9月にヒアリングと情報交換を行った。調査目的は不妊治療者向けの支援制度、妊娠・出産の遅らせを選ばなくてもよくなるような家族形成の支援などの方策の参考となる制度の情報を得るため、妊娠から出産、子どもが生まれた後も基本的には6歳まで切れ目なくサポートを提供する総合的な支援サービスで有名なフィンランド、男女共同参画が進み、先進的な取組で有名なスウェーデンの2か国において、妊娠前・妊娠と出産時・子育て時の施策や状況について研究者を中心にヒアリング調査を行った。 ○フィンランド ①ヘルシンキ大学社会学研究科Honamen研究員とMeskus准教授に面談し不妊治療の状況の情報収集、②National Institute for Health and WelfareにてHakulinen研究部長と面談しフィンランドの母子保健の歴史的背景と法制度、特にネウボラの施策についての意見交換、③NGOのVaestoliito人口問題研究所を訪問し、Rotkirch研究部長他2名と面談し、フィンランドの人口問題と課題についての意見交換、④Itakatsu市にあるファミリーセンターのItakatu Family Centreを訪問・視察した。 ○スウェーデン ①カロリンスカ大学にてDepartment of Women's and Children's HealthのAnderson研究員ならびにSchwank氏と面談し、スウェーデンでの家族に対する子育て支援の意見交換を行った。②ヨーテボリ大学にてInstitute of Health and Care Sciencesの研究者(Elden教授他3名)と面談し、スウェーデンにおける助産師教育、母子衛生研究、家族政策の状況と取り組みについて情報収集・意見交換した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
課題1:不妊治療経験者の健康と労働への社会経済的影響の検証の質問紙調査を2018年度に実施する予定であったが、2018年に課題2の海外事例調査を実施し、2019年に課題1の調査の実施を遅らせる変更を行った。2019年4月から研究代表者と共同研究者の職場の異動に伴い、研究体制を再構築する必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年内に課題1:不妊治療経験者の健康と労働への社会経済的影響の検証の質問紙調査を実施する。また、課題2:職場や地域における不妊治療支援策の国内の事例比較が進んでいないためこちらも順次進める。
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Causes of Carryover |
2018年度に実施予定であった課題1を2019年度実施に延期したため、使用額の差が生じた。 海外視察の際に関空が台風21号で被災したため、旅程を変更せざるを得ず、当初予定した旅費との差が生じた。
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Research Products
(7 results)