ファージを用いたカンピロバクター ジェジュニ/コリの制御法に関する研究

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 18K02249
• Research Institution: Nakamura Gakuen College
• Principal Investigator: 古田 宗宜 中村学園大学, 栄養科学部, 講師 (00343731)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: Campylobacter coli / バクテリオファージ

Outline of Annual Research Achievements

本年度は、新型コロナウイルス感染症の流行により、当初の研究計画をほとんど実施できなかった。当初の計画では、これまでに分離されたファージについて、高力価のファージ溶液が得られるための増幅条件を検討し、高力価のファージ溶液を得た後、性状解析を実施してC.coli制御剤として最適なファージを選択する。その後、C. coli株を接種した鶏肉に選択したファージを接種条件変えて接種後、C.coliの制御効果について調べる予定であった。分離したファージ株について、高力価のファージ溶液が得られるような増幅条件を検討したがこれまでに効果的な増幅条件は見いだせておらず、現在も検討中である。また、保存中に検出できなくなった株もあるため、新たに溶菌スペクトルが広くC. coli制御効果の高いファージを分離する検出法についても検討している。また、ファージを効果的に分離するためには、ファージに対して感受性の高いC.coli株をホスト菌株として使用する必要があるため、新たに鶏肉からC.coliを分離することも検討している。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症の流行により、研究を十分に実施できなかった。

Strategy for Future Research Activity

今後の計画は、これまでに分離されたファージについてファージ溶液の力価を高める増幅条件を見出し、高力価のファージ溶液を用いて、性状解析を実施する。また、同時に新たなファージの分離も行う。分離したファージの性状解析の結果から、C.coliに対して制御効果が高いファージを選択し、C. coli株を接種した鶏肉を用いてファージの効果的な接種条件について接種濃度、保存温度および包装条件などを検討する。その後、C. jejuni制御効果の高いファージと併用するための接種条件について調べる。なお、新型コロナウイルス感染症の状況によっては、実施可能な計画に見直していく。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の流行のため、予定していた研究がほとんど実施できなかった。