2020 Fiscal Year Annual Research Report
Components of deodorization effects of dementholized oil and their by-product of Japanese mint
Project/Area Number |
18K02262
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
妙田 貴生 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (80372986)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 香料化学 / 消臭活性 / 抗菌活性 / 精油 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、和ハッカ「ほくと」の脱メントール精油およびその抽出残渣のもつ新たな機能性として、消臭効果と抗菌作用に着目して寄与成分の特定を目指すものである。 これまでに、悪臭に対する消臭効果が脱メントール精油および蒸留残渣抽出物にそれぞれあることを確認してきた。さらに、蒸留残渣抽出物にジンジバリス菌に対する抗菌作用のあることを明らかにし、その寄与成分として3化合物を同定した。最終年にあたる2020年度は、消臭寄与成分を特定するために各種クロマトグラフィーを駆使して化合物の単離を試みた。50%アセトンにより蒸留残渣より粗抽出物を調製し、それを酢酸エチルおよび水で分画後、酢酸エチル画分をセファデックスLH-20に供して分画した。各画分のイソ吉草酸に対する消臭効果を3点識別法による官能試験により評価したところ、活性の強い1画分を得ることに成功した。この画分を分取HPLCに供しODSカラムにより分画したところ、2本の単一なピークを得ることができた。それらのイソ吉草酸に対する消臭活性を前述と同様の方法で評価したところ、カラムから早くに溶出するピークに強い活性のあることがわかった。その後、化合物の構造解析を実施するためにさらなる単離作業を試みたが、NMR分析で解析可能な十分量を得ることができず、化合物を特定することはできなかった。 以上の結果は、学会発表および学術論文として公表する予定で、一部は現在投稿準備中である。
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